雅楽について

雅楽について
雅楽とは、文字通り「雅」な音楽という意味ですが、そこには正統な音楽と言う意味も含まれております。
現在、宮内庁式部職の楽部が伝承する日本音楽がその基準をなします。
今日、日本で「雅楽」と言う時には、古代の日本固有の音楽及び古代のアジア大陸諸国の音楽に基づき、
又、その影響を受けて平安時代中期の十世紀ごろに完成し、
主として宮廷、貴族社会、大きな神社やお寺などで行われてきた日本で最も古い古典音楽を総称します。


雅楽に由来する言葉

<あんばい>
ちょうど良い具合であることを「あんばいがよい」などといいます。
漢字では「塩梅」と書かれますが、雅楽でも篳篥の奏法の一つに「塩梅(えんばい)」というのがあります。
指の押さえ方を変えずに、吹き方の加減で音の高さを変えて吹く奏法で、
雅楽の旋律を特徴づける方法です。篳篥でこの塩梅が上手くいくととても良い演奏になることから、
気持ちのよい事を「あんばいが良い」と言うようになったとも言われています。

<千秋楽>
相撲や演劇の最終日のことを「千秋楽」といいますが、これが雅楽の曲(唐楽、管弦曲)の名前が由来です。
1144年に日本で作曲された曲で、仏教の法要の最後に千秋楽が奏されましたが、
そこから相撲などの興行の最終日を千秋楽と云うようになりました。

<こつ>
こつをつかむの「こつ(乞)」とは、笙の竹の名前から来ております。
笙は、17本の竹が並べてあり、その中に乞(こつ)と言う名前の竹があります。
その乞を押さえるのが難しいとされております。

<やたら>
「やたら」とは、現在でも「むやみに」とか「みだりに」と言う意味で使われている言葉ですが、
舞楽演奏の時には「八多良拍子」という早いリズムで演奏し、太鼓を頻繁に打つことから、
言葉の元になっていると言われております。



(演目は「浦安の舞」)
※浦安の舞は昭和15年、皇紀2600年の奉祝祭に合わせ、
全国の神社で一斉に舞われた舞で、それ以来今でも盛んに舞われています。
昭和天皇の御製を歌詞に、当時の宮内庁の学部長である多忠朝(おおのただとも)氏が作曲、作舞されたものです。
浦安とは、心安らかという意味で、平和を祈る神前神楽の代表的な舞です。
古くより我が国が浦安の国とも呼ばれたのは、風土が美しく平和な国であったからです。

 天地(あめつち)の 神にぞ祈る 朝なぎの
 海のごとくに 波たたぬ世を

天皇陛下御即位奉祝祭 ■■県 神社■■市南部支部・北部支部主催 パンフレットより