“これからは秋篠宮妃をよろしく――” 「美智子皇后」の「雅子妃」諦念

“これからは秋篠宮妃をよろしく――” 「美智子皇后」の「雅子妃」諦念
週刊新潮 2018年2月8日号掲載
「美智子皇后」の「雅子妃」諦念(上)
〈語るなく重きを負ひし君が肩に早春の日差し静かにそそぐ〉とは、
1月の歌会始での皇后さまの御歌である。
象徴としてのお姿を追い求めてこられた天皇陛下を仰ぎつつ、
次代へと思いを致される皇后さまの眼差しの先には、雅子妃ではなく紀子妃のお姿があるという。

***

喜びも悲しみも国民と直に共有されるべく、両陛下はもっぱらお揃いで行幸啓を続けてこられた。
そのスタイルは「平成流ご公務」として、広く共感を得るところとなったのは言うまでもない。
きたるべき御代替わりまで1年と3カ月。
皇后さまは、皇太子さまとともに次代を担われる「新皇后」雅子妃のお振舞いを、
諦観まじりのご懸念をもってご覧になっているという。
さる宮内庁関係者が明かすには、
「実は年末、皇后さまは雅子妃殿下にある『ご指導』をなさったのです」とのことで、
「それは『公務においては涙を見せないように』との仰せでした」(同)
遡ること約2カ月の昨年12月5日。雅子妃は皇太子さまとともに
「障害者週間」に関する行事の表彰式にご出席されていた。宮内庁担当記者が言う。
「最優秀賞に選ばれた小学2年生の女子児童が、
障害を持つ弟さんとの生活を記した作文を朗読していた時です。
雅子さまが、耳を傾けながら思わず涙ぐまれる場面がありました」
社会的弱者にしっかりと寄り添うご姿勢は、皇室がとりわけ大切になさってきたのだが、
「皇后さまのご指導は『私たちは公務においては、いずれの場でも同じように振舞わなくてはなりません。
感情の表し過ぎには気をつけましょう』とのご趣旨だったと伺っております」(前出・宮内庁関係者)

ままならない「平成流」の継承
さらにこの「金言」は、ご感情の発露のみに向けられたものではなかったというのだ。
「すべてのご公務に等しくあたられる姿勢は、
平等に仁愛を施す帝王学の基本である『一視同仁』の考えに通じます。
妃殿下はいまだ療養中だとはいえ、やはり皇太子妃と皇后とではお立場の重さが全く異なる。
これまでは“医師団の判断”を理由に、あちらはご出席でこちらはご欠席といったお振舞いが繰り返され、
ともすればご公務の“選り好み”との批判を招くこともありました。ですが今後は、そうは参りません。
皇后さまは『涙』についてのご指導をもとに、次代への心構えをいっそう促そうとなさったのです」(同)
ご快復が道半ばとあっては、30年近くにわたって実践してこられた「平成流」の継承もままならない。
そうした中で御代替わりを見据え、次のように思い描かれているというのだ。
「皇后さまは、雅子妃殿下のご体調については重々ご承知でおられます。
一進一退を繰り返しながらご快復を待つしかないとのお考えですが、その場合でもせめて、
皇后としてどうしても天皇と並ばねばならないお務めだけは果たしてもらいたい、
そう強く願われています」(同)
例えば宮中祭祀であり、「祝賀の儀」「歌会始」などの新年行事、春秋の園遊会、
終戦記念日の戦没者追悼式。そして宮中晩餐会――。
一方で、
「これまでご自身が長年続けてこられた福祉や文化事業、教育関連などの行事へのご出席について、
皇后さまは今後、紀子妃殿下に引き継いでほしいと、明確にご意思を示されているのです」(同)

「両妃で1人のお仕事を」
 現在、皇后さまは年間およそ340件のご公務にあたられている。対して雅子妃は60件ほど。
さる侍従職関係者が言う。
「御代替わりののち、お出ましの回数が飛躍的に増えるかどうかはわかりません。
ですが皇后さまは、ご自身の続けてこられたお仕事をすべて雅子妃殿下に引き継がせるのは
困難だと理解なさっています。そこで、いわば『両妃で1人の皇后』といった工夫を用いることで、
お仕事を継承なさっていこうとお考えなのです」
実際に、その動きはとみに顕在化していると言い、
「チャリティーコンサートや文化事業の催しなどの折、そうした行事の主催者に対して皇后さまは
『これからは秋篠宮妃をよろしくね』と、積極的にお声を掛けられています」(同)
https://www.dailyshincho.jp/article/2018/02130800/?all=1


紀子妃を「もう1人の皇后」に… 美智子さまが引き継ぎをご指導、“皇后教育”すすむ
週刊新潮 2018年2月8日号掲載
「美智子皇后」の「雅子妃」諦念(下)
「チャリティーコンサートや文化事業の催しなどの折、
そうした行事の主催者に対して皇后さまは『これからは秋篠宮妃をよろしくね』と、
積極的にお声を掛けられています」(さる侍従職関係者)
御代替わりを1年3カ月後に控え、皇后美智子さまの胸中には、
公務に不安を抱えられる雅子妃に対する諦念があるという。
現在、皇后さまがあたられる年間のご公務はおよそ340件で、雅子妃は60件ほど。
すべてを雅子妃が引き継ぐのは困難とのご判断から、
福祉や文化事業などの行事には紀子妃がご出席する「両妃で1人の皇后」とのお考えをお持ちであるという。

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次代に向け、秋篠宮家の存在感はいや増すばかり。
「来年5月以降、皇位継承順位1位と2位の男性皇族を擁することになる秋篠宮家にあって、
紀子妃殿下が受けられる重圧は想像を絶すると拝察されます」
とは、皇室ジャーナリストの山下晋司氏である。
「1960年に皇太子殿下がお生まれになった時、
皇后陛下は『あづかれる宝にも似てあるときは吾子ながらかひな畏れつつ抱く』と詠まれました。
『自らの子でありながら、将来の天皇になられる方と思えば、
大事な宝物をお預かりしている感覚にも似た畏敬の念をもって抱いている』との意味で、
悠仁親王殿下が誕生された時の紀子妃殿下も、同じ感慨をお持ちだったのではないでしょうか」

紀子妃に「皇后教育」
が、そのご一家は現在、重大な「家庭問題」に苛まれている。
長女・眞子さまのご婚約相手である小室圭さんの母親が、
かつて婚約していた男性から400万円を超す金銭援助を受けた挙げ句
「借金トラブル」が生じ、いまだ解決に至っていないのだ。
「ご交際については眞子さまに任せていた秋篠宮殿下も、さすがに困惑の色を隠せません。
また元日のお祝いの折、宮殿に皇族方が集われた席でも、
慶事を控える女性皇族がお身内にいらっしゃるというのに、
どなたもこの話題を口になさろうとはしませんでした」(秋篠宮家の事情に通じる人物)
一般の結納にあたる「納采の儀」は3月4日、挙式は11月4日に帝国ホテルで催される予定だったが、
延期されることが発表された。よもや“諸般の事情でご破算”とはいかず、
とりわけ皇后さまには憂慮のご様子が拝察されたという。
それでも、紀子妃を「もう1人の皇后」にという思し召しは、着々と形になりつつあるというのだ。
「12月に催された皇室会議の少し前から、紀子妃殿下のご身辺は、
にわかに慌ただしくなりました」とは、先の事情通である。
「皇后さまのお仕事を引き継ぐ準備として、各行事の主催者や、それを所管する文部科学省、
厚生労働省の官僚らが、妃殿下のもとに入れ代わり立ち代わりご説明に上がっています。
これらはすべて皇后さまが『しっかり勉強するように』とお手配なさったことで、
教育制度や障害者福祉の現状などに関し、時には手ずからご指導なさることもあるといいます」
霞が関をも走らせるそのご熱意。振り返れば、1990年に紀子妃が御輿入れされた際には、
皇室の歴史などをレクチャーする「お妃教育」がなされたのだが、ふたたび先の侍従職関係者によれば、
「今回は、これまでの“ナンバー3”のお立場から、比べ物にならないほど重責を担う地位に移られるわけです。
紀子妃殿下も、折にふれ雅子妃殿下のご様子はご覧になっており、
『今後は大変なことになる』といったご決意がうかがえる。
そもそも皇后さまの肝煎りで、その引き継ぎを直にご指導されるのだから
『皇后教育』といっても過言ではありません」
さらに、こう続けるのだ。
「陛下のご退位にあたり、唯一の懸念があるとすれば、新天皇のご退位にも道を開いてしまったということ。
雅子妃殿下を『一生、全力でお守りします』と仰った皇太子殿下は、
新皇后のご体調とご公務との間で板挟みになり、
案じた末、玉座を弟宮に譲るといったお考えに至らないとも限りません。
その時は紀子妃殿下が皇后となられるわけで、宮内庁内では現在、
こうした見通しが誰とはなしに広まり、共有されつつあります」
あるいは皇后さまの「よろしく」は、そんな事態をもお見通しであるのか……。
特集「霞が関を『紀子妃』に走らせた『美智子皇后』の『雅子妃』諦念」より
https://www.dailyshincho.jp/article/2018/02140800/?all=1