医師団の見解と恫喝2008

★医師団の見解
2008年12月
雅子さまのお誕生日に際しての東宮職医師団見解(全文)
妃殿下のご病状は、東宮職医師団が最初に本格的な見解を出しました平成十七年十二月当時に比べますと、
着実にご快復になって来られています。
公私に渡りご活動の幅が大きく広がり、最近では、五年ぶりに国賓歓迎行事にもご出席されました。
ご公務につきましても、東宮御所でのご接見、ご進講へのご出席、
勤労奉仕団へのご会釈、地方を含む行啓、行啓などのご公務に向けてのご準備、
東宮職からご相談を受けられる内部の様々な懸案事項の調整や処理など、
多くのお仕事をこなされるようになってきていらっしゃいます。
ご家庭では、愛子内親王殿下が幼稚園から小学校へと進まれた中で、
お母様として非常に細やかに気を配られていらっしゃいます。
ご家庭とご養育を大切に考えていらっしゃる妃殿下にとりまして、
愛子内親王殿下のご成長はとても大きな喜びになっていらっしゃるようにお見受けします。
また、この夏には、殿下の海外ご公務が続かれるなか、
引越のご準備と後始末をはじめとする多くのお仕事をこなされるなど、とても頑張られました。
しかしながら、妃殿下のこのような頑張りにもかかわらず、思う通りのご活動がお出来にならず、
妃殿下ご自身が心を痛められる状況は未だに続いております。
その最大の理由は、妃殿下の心身の状態にご自分で予測できないような波があるということです。
そして、この波が下降線の時には、ご体調に不良の症状が表れ、ご活動を控えざるを得なくなります。
ときには、妃殿下ご自身に頑張る気持ちがおありでも、心身の状態が限界ではないかと東宮職医師団が考え、
ご活動を控えていただくようにお願いすることもあります。
妃殿下のご体調に波があるこのような状況につきまして、引き続きご理解をいただきますようお願いいたします。
一部には、ご治療に時間がかかり過ぎているのではないかというご指摘、
あるいは治療の見通しを明らかにして欲しいとの要望がございます。
平成十七年の東宮職医師団見解では、妃殿下のご病名について慢性の「適応障害」であると明らかにしております。
治療に長い日時を要しているということは、
それだけ妃殿下の受けられたストレスが大きいものであったということであり、
治療、即ちストレスの軽減に時間がかかる状態だということであります。
東宮職医師団としましては、個々のストレスあるいはストレス因子の内容について
言及することは控えるべきであると考えておりますが、現状において、
妃殿下のストレスの軽減がどのような速度でもって行われるかを
具体的に見通すのは難しいことをご理解いただければと考えます。
このような状況の中で、妃殿下におかれましては、公私を問わずご活動の幅を広げられることにより、
小さいことでも何かを達成できたというご体験、
ご発病後に出来なくなっておられたことを再び行うことが出来るようになったというご体験を、
時間をかけながら積み重ねていただき、
自信を回復していただくこともまた大切だと考えて、治療を進めてまいりました。
妃殿下の今後のご活動に関しましては、平成十七年の東宮職医師団見解ですでに明らかにしておりますように、
ご公務に加えて、ご養育などご家庭で果たされる役割、妃殿下のライフワークになるようなご活動をバランス良く、
ご無理のない範囲で広げていっていただくことが肝要と考えております。
東宮職医師団として、このような治療を行うに当たって必要とされる事柄についての気づきました点を
いくつか指摘させていただきたいと考えます。
まず、妃殿下ご自身のご努力ですが、妃殿下はご自分のご病気治療についての認識をしっかりと持っておられ、
東宮職医師団の治療方針に則り、
ご活動の幅の拡大、自信の回復などに頑張っていらっしゃいます。
ときには、前述の通り、東宮職医師団として妃殿下が無理をされすぎないように進言することもあります。
ぜひ、焦られることなく、ご快復に向けてゆっくりと進んでいっていただきたいと考えております。
精神疾患の治療では温かい人間的な環境が不可欠ですが、
皇太子殿下におかれましては、そのことを十分にご理解いただき、
いつも変わらず力強くお支えいただいていることに感謝申し上げます。
東宮職としての支援体制に関しましては、更に充実させる余地があり、
東宮職医師団としましても、妃殿下をお支えできる環境を整えていけるように、
協力させていただきたいと考えております。
マスコミの皆様との関係は従来から、ご治療にとって重要な事柄のひとつになっております。
妃殿下のご活動に当たっての取材につきまして、
宮内庁記者会はじめ多くの皆様方に種々ご協力をいただいていることに感謝申し上げますと同時に、
今後とも人間的で温かいご配慮をお願いしたいと考えております。
他方で、取材活動あるいは報道内容が妃殿下にとって大きなご負担になっているのも現実です。
週刊誌などにおいては、事実に反する憶測記事や中傷記事の掲載が変わらず続いており、
妃殿下のご病気治療に好ましくない影響を与えるものと危惧しております。
これに関連して、七月に東宮職医師団が出しました記者の皆様への要望につきまして
十分ご理解いただけていない面がありましたので、補足的に説明させていただきます。
一般論として、患者さんが頑張って治療に取り組み、それが実を結びつつあるときに、
出来ていることに全く触れないまま、出来ていないことだけが取り上げられますことは、
いくら頑張っても不十分だと言われるのと同じで、とてもつらく感じられるものです。
そうした気持ちは、病気からの快復の妨げになるだけでなく、
病状の悪化につながりかねず、精神疾患の治療で非常に気を遣うところであります。
殿下の外国訪問に関連した妃殿下についての質問におきましても、
こうした配慮をお願いしたいと考え、敢えて先の要望を行ったものです。
なお、東宮職医師団としましては、宮内庁記者会の皆様をはじめ、
国民の皆様方より、妃殿下のご病状をご心配いただいて温かい声をかけていただいていることにつきまして、
お心遣いを有り難く思っているということも付け加えさせていただきます。
最後に、国民の皆様の温かいご理解を賜り、これからも長い目で見守っていただきますよう、
お願い申し上げる次第です。

★雅子妃誕生日に際しての感想
昨年の誕生日以来、この一年は、愛子の幼稚園卒業、学習院初等科入学、皇太子殿下の夏の三度の外国御訪問、
東宮仮御所への移居などで瞬く間に過ぎたように感じております。
愛子の幼稚園生活を振り返りますと、愛子が先生方やお友達と楽しく過ごさせていただいたのは勿論のこと、
私自身も折々に先生方やお母様方、そして、子どもさん達と温かい交流を持つことができましたことは、
私にとり大きな力になりました。初等科入学後も、初めのうちは送り迎えを通して、
そしてまた、授業参観や遠足、運動会などの様々な学校での行事を通して、
新しく知り合った方々も含め、先生方やお母様方との交流が広がっていることを
嬉しくありがたく思っております。初等科入学後間もない頃は、
ランドセルの開け閉め一つにも懸命に取り組まなければならない様子だった一年生の子ども達も、
授業参観の回を経るごとに、生き生きと楽しそうに、授業や遊びに参加している様子を目にして、
とても嬉しく思いました。先生方のきめ細かい御指導をありがたく思いながら、
私自身も、愛子が新しい学校生活に順調に慣れ、
楽しく充実した日々を送れるように手助けをしたいと思い、力を注いでまいりました。
お陰様で、愛子には新しいお友達も沢山でき、先生方から温かいお心遣いを頂きながら、
楽しく学校に通っていることを大変ありがたく思っております。
今年の夏には、皇太子殿下がブラジル、スペイン、トンガへと、三度にわたり外国を御訪問になりました。
私はご一緒できず残念でしたが、8月には仮御所への移居もあり、
慌ただしい中で夏が過ぎたという感じが致します。
愛子が暫く体調を崩した時期もあり、私自身まだ十分とは言えない中で、
殿下の外国御訪問のためのお手伝いや移居の準備など
様々なことを乗り切るのはとても無理なのではないかと感じることもありましたが、
東宮職をはじめまわりからの助けにより何とか無事に乗り越えることができ、安堵致しました。
移居にあたっては、愛子も自分の荷物をまとめるなど、進んで協力してくれました。
今は、移居後の生活も落ち着き、以前に殿下と新婚時代を過ごした仮御所で
愛子も交えて穏やかな日々を送っております。
秋には、運動会など愛子の学校の行事もありましたが、
公務も少しずつ幅を広げて行うことができるようになったように感じております。
11月には、スペインの国王王妃両陛下を国賓としてお迎えしての歓迎行事に出席させて頂きました。
このような式典に出席するのは久しぶりのことでしたが、
天皇皇后両陛下よりお心遣いをいただきながらお陰様で無事に出席することができましたことを嬉しく、
心よりありがたく思いました。
また、他にもいくつかの異なった行事に出席できましたことも私にとり励みになるものでした。
まだ全てのことを十分にできるわけではありませんが、
少しずつ色々なことができるようになってきたように感じられ、
今後もお医者様のご指導の下で一つ一つ努力を重ねていきたいと思っております。
このような中で、皇太子殿下には、いつも温かく私を励まし、勇気づけて下さり、
辛抱強く傍でお支え下さっていることに心より感謝申し上げます。
天皇陛下には、先週、御不例により御公務をお取りやめになられることがおありになり、ご案じ申し上げております。
どうぞくれぐれもお大事に遊ばされますよう心よりお祈り申し上げます。
天皇皇后両陛下には、これまで私の体調についてご心配下さり、
温かくお見守りいただいているお心遣いに深く感謝申し上げます。
今年も日本の内外で様々な出来事があり、心の痛むことも少なくありませんでした。
最近では経済が厳しい状況になり、多くの方が色々な面でご苦労されていることにも心が痛みます。
そうした中で、国民の皆様が力を合わせて難しい状況を乗り越えていかれることを心から願っております。
国民の皆様より引き続き温かいお気持ちを寄せていただいていることは、
私にとりまして大きな支えになっており、この機会に心から御礼を申し上げたいと思います。


★報道機関への注文 (3月)
2008年3月28日 東宮職医師団「報道関係の皆様へ東宮職医師団からのお礼とお願い」全文
宮内庁東宮職は28日、皇太子妃雅子さまの治療に関連して、
「報道関係の皆様へ東宮職医師団からのお礼とお願い」と題するコメントを公表した。

報道関係の皆さまには、日頃より、皇太子妃殿下の治療にご協力いただき、心より感謝申し上げます。
皇太子妃殿下におかれましては、徐々にご快復に向かっていらっしゃることは、
既にご報告申し上げているところです。
公私にわたりまして心の触れ合いを大切にされながらご活動の幅も広がってきていらっしゃいますが、
それに伴い、報道の機会も増えてきております。
取材に関しましては、平成16年9月に東宮職医師団より、私的なご活動につきまして、
治療に好ましくない影響が生ずることから、取材を控えていただくようにお願いしております。
しかしながら、最近の状況を見ますと、公的なご活動のみならず、私的なご活動にまで取材が試みられ、
治療に支障が生じるような状況になってきており、東宮職医師団として強く懸念しているところであります。
妃殿下のご病状を考えますと、私的なお出かけは、異なった環境のもとで
ご活動の幅を広げていただくことに加えて、
様々な方との人間的な触れ合いが心の癒しにつながるという治療的意味があります。
しかも、ご一家での私的なご活動は、妃殿下の心の支えになるという面でも、大きな治療的意義があります。
また、そのようなご活動は、プライバシーが確保され心が安らぐ状況で行われることが大切です。
したがいまして、妃殿下の私的なご活動に関しましては、愛子内親王殿下を伴われる場合も含め、
これまでどおり取材を控えていただきたくお願い申し上げます。
以上申し述べた上で、愛子内親王殿下の社会的ご体験やご一家での私的なお動きの中で
妃殿下が不特定多数の人の中にお出かけになる際に、
例えばそれが内親王殿下にとって初めての種類の社会的ご体験であったり、
特別に関心の高い場所をご訪問になったりするなどの事情がある場合には
取材設定をすることでそのご活動も円滑に進み、
また、それ以外のご活動が静かな環境で行われるという場合もあろうかと思われます。
そのような場合には、現在すでに試みられているように、
妃殿下にご負担の少ない形での対応を、個別に東宮職とご相談いただければありがたいと思います。
なお、妃殿下にご負担の少ない取材設定の工夫につきましては、
フラッシュを使用しないことや取材を往路だけにしていただくなど、
これまでもご協力頂いておりますことに感謝しております。
これらの点については引き続きご配慮をお願いいたします。
皇太子妃殿下におかれましては、今なお治療の途上におありで、
皇太子殿下の支えを受けられながら真摯に治療に取り組んでいただいております。
報道関係の皆様には、今後のさらなるご快復のためには、
妃殿下にご安心いただける環境作りが肝要であることをご理解いただき、
ぜひ温かく見守っていただきますよう、心よりお願い申し上げます。


★質問は配慮しろ (7月)
質問内容に配慮求める 雅子さま治療の東宮職医師団が見解
7月25日18時11分配信 産経新聞(2008年)
宮内庁の野村一成東宮大夫は25日の定例記者会見で、皇太子妃雅子さまの治療に関連して
「皇太子さまの海外訪問に同行されないことについて
繰り返し質問するのは精神的ご負担になり治療上マイナス」だとして、
宮内記者会に記者会見での質問内容に配慮を求める東宮職医師団の見解を発表した。
皇太子さまは6月のブラジル訪問と7月のスペイン訪問を前に、それぞれ宮内記者会との
記者会見に臨まれている。宮内記者会はいずれの記者会見においても、
雅子さまが同行されないことについてのご夫妻のお考えや、
雅子さまの公務復帰の見通しなどについて質問している。
これに対し、東宮職医師団は「こういった質問の繰り返しは、治療の見地からすると
雅子さまの努力に水を差すばかりでなく、努力が足りないという印象を与えかねない。
ご回復を遅らせるだけでなく、病状を悪化させる可能性すらあると危惧(きぐ)している」と指摘。
精神疾患治療のデリケートな側面についても理解を得たい」として、質問内容に配慮を求めている。
                  ◇
野村東宮大夫が会見で口頭で述べた東宮職医師団の見解(要旨)は次の通り。
妃殿下は、ご病気に苦しまれながらも前向きに一生懸命頑張っておられますし、
公私にわたって活動の幅は着実に広がっていらっしゃいます。
東宮職医師団が治療を担い始めたころと比べますとその違いは驚くほどであり、
これも妃殿下ご自身の努力と、(皇太子)殿下をはじめとします皆さまの支えがあって
可能になったものと考えております。
にもかかわらず、このたびのように同じ趣旨の質問が繰り返されるということは、
治療の見地からしますと妃殿下のご努力に水を差すだけでなく、
努力が足りないと批判している印象を与えかねません。
すなわち、精神疾患のために治療を受けながら頑張っている人に対する励ましというのは、
その人を精神的に追いつめることになるので絶対避けるべきであるということは
一般にも広く知られるようになっております。
十分にできないことだけを取り上げるといった質問は、励ましに他ならないということで、
ご回復を遅らせるだけでなく、病状を悪化させる可能性すらあるというふうに危惧しております。
宮内記者会の皆さまにはこれまで妃殿下の取材に関して多くの配慮をいただいていることに感謝しておりますが、
今申し述べたような精神疾患の治療のデリケートな側面についてもご理解を得たいと思います。
また、ご病状は一気に回復するのではなく、一つひとつの努力の積み重ねを長い目で
温かく見守って接していただくということがご回復にとって肝要であるということも、
合わせてぜひご理解いただければありがたいと思います。
http://sankei.jp.msn.com/culture/imperial/080725/imp0807251748000-n1.htm

同行に関する質問に、雅子さまが不快な思いをしていた