やりたいですというようなことでもないわけですけれども

皇太子妃殿下のお誕生日に際し(平成11年)
http://www.kunaicho.go.jp/okotoba/02/kaiken/kaiken-h11hn.html

<関連質問>
問5 先ほどのお話にもちょっとありましたけれども,お一人でお出掛けになったり,
おことばをお一人の際にお述べになったりというのは,少しずつ増えてきたように思いますけれども,
その辺のご感想と,それから,これからかなり積極的にやっていこうというお気持ちがおありなのか,
その辺をもしよろしければ伺いたいと思います。


皇太子妃殿下  
今年は4月に,商工会議所で女性の経営者としてずっと活動してこられた婦人会の50周年の会にお招きを頂いて,
出席させていただきまして,それから,また6月には,今年が更生保護制度施行50周年という節目の年に当たり,
更生保護婦人会の全国の集いに出席させていただく機会を頂きとても有り難いことだったと思っております。
社会の中で,いろいろな形で地道に活動していらっしゃる方たちにお会いしたり,
何かごあいさつをしたりということで,私がお役に立てることがあるようでございましたら,
そういうことはうれしく存じますし,また,例えばあいさつをするというようなことは,
自分から今度やりたいですというようなことでもないわけですけれども,
そういう希望が寄せられます時には,その時その時の機会を大切にしていきたいというふうに思っております。



皇太子妃殿下のおことば
更生保護制度施行50周年記念第36回“全国更正保護婦人の集い”
平成11年6月9日 (水)(東京国際フォーラム)
http://www.kunaicho.go.jp/okotoba/02/okotoba/okotoba-h11hn.html#D0408

本日,更生保護制度施行50周年を記念して開催されました,「全国更生保護婦人の集い」に,
全国各地で活動されている皆様方と共に出席できることを,大変うれしく存じます。
更生保護婦人会の活動は,戦後間もなく,混迷する社会の中で,
迷い,傷ついた子供たちを見過ごすことができず,
その健やかな成長を願って手を差し伸べられた,心ある女性たちによって始められたと伺っております。
以来,ボランティア活動の先駆的存在として,人と人とが互いに支え合って生きていくことの大切さを胸に,
長年にわたり心を砕いてこられた皆様の努力は大変尊いものと思います。
社会の中で,過ちに陥った人や子供たちが,本人の自覚と努力とともに,
周囲の協力によって立ち直り,立派に社会に復帰することができることは大切なことだと思います。
更生保護婦人会は,過ちから立ち直ろうとする人たちが,一人一人の人間として尊重され,
生きていく上での心の糧を見いだせるようになるための手助けを地道に続けてこられました。
皆様の,母としての,あるいは姉としての,温かい人間愛に満ちた行為は,
困難な道のりをたどりながら更正へ向かって努力しようとする人々にとって,
どれほど大きな心の支えとなってきたことかと思います。
今日,大きく変わりつつある社会の様々な側面が,子供たちの心に影を落とし,
とりわけ,多感な年ごろの少年を取り巻く問題の中には深く憂慮されるものも少なくありません。
このような中にあって,皆様は,子供たちが健やかに育つための環境として,
地域社会の結び付きの大切さを改めて深く心に留められ,
人と人との触れ合いを実感しつつ生きることのできる社会を
つくり上げていくための新しい取組を始められたと伺います。
現在,この婦人会の活動に,20万人余りもの女性が
全国各地で携わっておられることを心強く思いますとともに,
時には様々な困難に直面しつつもこの活動を進めてこられた皆様と
その先駆者の方々に,心より敬意を表したいと思います。
今年,更生保護制度施行50周年を迎えるに当たり,
皆様方が,これまで積み重ねてこられた貴重な体験を振り返りつつ,
将来へ向けて新たに創意を凝らし,更に多くの人々の協力を得て,
活動の輪を広げていかれることを心から願っております。
終わりに,本日表彰を受けられました方々にお祝いを申し上げますとともに,ここに集われた皆様が,
今後ともお元気で活躍されますことを期待し,ごあいさつといたします。