人格否定発言

デンマーク・ポルトガル・スペインご訪問に際し(平成16年)
http://www.kunaicho.go.jp/okotoba/02/gaikoku/gaikoku-h16az-europe.html

皇太子殿下の記者会見
ご訪問国:デンマーク・ポルトガル・スペイン
ご訪問期間:平成16年5月12日~5月24日
会見年月日:平成16年5月10日
会見場所:東宮御所



問2
今回,皇太子妃殿下のご訪問については,ぎりぎりまで検討されましたが,最終的には見送られました。
殿下お一方でご訪問されることに至った経緯,結果についての殿下,妃殿下のお気持ちをお聞かせください。
妃殿下の現在のご様子,ご回復の見通しについても改めて伺えればと思います。

皇太子殿下
今回の外国訪問については,私も雅子も是非二人で各国を訪問できればと考えておりましたけれども,
雅子の健康の回復が十分ではなく,お医者様とも相談して,私が単独で行くこととなりました。
雅子には各国からのご招待に対し,深く感謝し,体調の回復に努めてきたにもかかわらず,
結局,ご招待をお受けすることができなかったことを心底残念に思っています。
殊に雅子には,外交官としての仕事を断念して皇室に入り,
国際親善を皇族として,大変な,重要な役目と思いながらも,
外国訪問をなかなか許されなかったことに大変苦悩しておりました。
今回は,体調が十分ではなく,皇太子妃としてご結婚式に出席できる貴重な機会を失ってしまうことを,
本人も大変残念がっております。
私も本当に残念で,出発に当たって,後ろ髪を引かれる思いです。
私たちには,ヨーロッパの王室の方々から,いつも温かく接していただいており,
フレデリック,フェリペ両皇太子殿下とは,限られた機会の中ではありますけれども,
楽しい思い出が多くあるため,今回のことはとても残念に思っているようです。
雅子の長野県での静養のための滞在は,幸い多くの方々のご協力を得て,静かな中で過ごすことができました。
この場をお借りして,協力してくださった皆さんに雅子と共に心からお礼を申し上げます。
雅子からも皆さんにくれぐれもよろしくと申しておりました。
長野県での滞在は,とても有益なものではあったと思いますが,まだ,雅子には依然として体調に波がある状態です。
誕生日の会見の折にもお話しましたが,雅子にはこの10年,自分を一生懸命,
皇室の環境に適応させようと思いつつ努力してきましたが,
私が見るところ,そのことで疲れ切ってしまっているように見えます。
それまでの雅子のキャリアや,そのことに基づいた雅子の人格を否定するような動きがあったことも事実です。
最近は公務を休ませていただき,以前,公務と育児を両立させようとして苦労していたころには
子供にしてあげられなかったようなことを,最近はしてあげることに,
そういったことを励みに日々を過ごしております。
そういう意味で,少しずつ自信を取り戻しつつあるようにも見えますけれども,
公務復帰に当たって必要な本来の充実した気力と体力を取り戻すためには,
今後,いろいろな方策や工夫が必要であると思われ,
公務復帰までには,当初考えられていたよりは多く時間が掛かるかもしれません。
早く本来の元気な自分自身を取り戻すことができるよう,周囲の理解も得ながら,
私としてもでき得る限りの協力とサポートをしていきたいと思っています。
今後,医師の意見によって,公務復帰に向けては足慣らしのために,
静かな形でのプライベートな外出の機会を作っていくことも必要であるかと考えています。
引き続き,静かな環境を保たれることを心から希望いたします。


<在日外国報道協会代表質問>
問3
この度のヨーロッパご訪問に際し,王室のご婚礼にご参列されますが,我が国デンマークでは王室と国民が近い位置にあり,
また女性が王位に就いております。日本では女性が皇位に就くことと皇太子ご一家のご公務のご負担を軽減されることの
2つの点について話題になっております。女性が皇位に就くことと皇太子ご一家のご公務ご負担を軽減されることについて
デンマークの王室から何か学ばれることがございますか。

皇太子殿下
先ほども申しましたけれども,私がデンマークを訪問するのは今回が初めてですけれども,
今回はフレデリック皇太子殿下のご結婚式に出席させていただきますので,
この機会にデンマークの王室始めデンマークのいろいろな分野について
3日間という限られた期間ではありますけれどもいろいろと学べればと思っています。
もちろん,王室の制度を始めとして,各国の制度はそれぞれの国の歴史や文化,
あるいは,国民の考え方に根ざしたものでありまして,今回の訪問でもいろいろな制度について,
その背景となっている歴史や文化あるいは国民の考え方について理解を深めたいというふうに思っています。
なお,公務の在り方については,私は以前にもお話したように,
新しい時代にふさわしい皇室像を考えつつ見直していくべきだと考えます。
女性が皇位に就くことについては,ここでは回答は控えたいと思います。


<関連質問>
問4
殿下,大変,ちょっと失礼な質問になってしまうかもしれませんが,先ほどお答えになった時にですね,
妃殿下のキャリアや人格を否定するような動きがあるとおっしゃいましたが,
差し支えない範囲でどのようなことを念頭に置かれたお話なのか質問させていただきたいのですが。

皇太子殿下
そうですね,細かいことはちょっと控えたいと思うんですけれど,
外国訪問もできなかったということなども含めてですね,そのことで雅子もそうですけれど,
私もとても悩んだということ,そのことを一言お伝えしようと思います。





皇太子殿下外国ご訪問前の記者会見内容に関してのご説明(6月8日)
http://www.kunaicho.go.jp/okotoba/02/gaikoku/gaikoku-h16az-europe-setsumei.html

私の,ヨーロッパ3ヶ国への訪問前の記者会見での発言に関して,少し説明したいと思います。
記者会見では雅子がこれまでに積み上げてきた経歴と,
その経歴も生かした人格の大切な部分を否定するような動きがあった,
ということをお話しました。その具体的内容について,対象を特定して公表することが有益とは思いませんし,
今ここで細かいことを言うことは差し控えたいと思います。
会見で皆さんにお伝えしたかったのは,私たちがこれまで直面してきた状況と今後に向けた話です。
記者会見以降,これまで外国訪問ができない状態が続いていたことや,
いわゆるお世継ぎ問題について過度に注目が集まっているように感じます。
しかし,もちろんそれだけではなく,伝統やしきたり,プレスへの対応等々,
皇室の環境に適応しようとしてきた過程でも,大変な努力が必要でした。
私は,これから雅子には,本来の自信と,生き生きとした活力を持って,その経歴を十分に生かし,
新しい時代を反映した活動を行ってほしいと思っていますし,そのような環境づくりが一番大切と考えています。
会見での発言については,個々の動きを批判するつもりはなく,
現状について皆さんにわかっていただきたいと思ってしたものです。
しかしながら,結果として,天皇皇后両陛下はじめ,ご心配をおかけしてしまったことについては心が痛みます。
皆さんに何よりもお伝えしたいことは,今後,雅子本人も気力と体力を充実させ,
本来の元気な自分を取り戻した上で,公務へ復帰することを心から希望しているということです。
雅子の復帰のためには,いろいろな工夫や方策も必要と考えますし,
公務のあり方も含めて宮内庁ともよく話し合っていきたいと思っています。
多くの方の暖かいお励ましに,私も雅子もたいへん感謝をしています。
雅子が早く健康を回復し,復帰できるよう,私自身も全力で支えていくつもりです。
最後に,雅子の回復のためには静かな環境が何よりも大切と考えますので,
引き続き暖かく見守っていただければ幸に存じます。


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