皇族の数が少ないというのは,私は決して悪いことではないというふうに思います

文仁親王殿下お誕生日に際し(平成21年)
http://www.kunaicho.go.jp/okotoba/03/kaiken/kaiken-h21.html

問3 殿下にお伺いします。皇室は今後,皇族方の数が少なくなり,
このままでは皇位の安定的継承が難しくなる可能性があるのが現状です。
昨年末に天皇陛下が体調を崩された要因について,羽毛田信吾宮内庁長官は「私的な所見」と断りながらも
「皇統の問題を始めとする皇室にかかわる諸々の問題」と述べ,
陛下が皇室の将来を心配されていることを明らかにしました。
殿下はこの長官の発言,そして皇統の問題に対してどのようにお考えでしょうか。

殿下
羽毛田宮内庁長官の発言は,昨年末に陛下が体調を崩された折,
医師のほうからストレス性によるものだという話があり,それを受けての発言であります。
恐らく,陛下のお気持ちを忖そん度して,長官の私見という形で話したことだというふうに思料いたします。
したがいまして,これについては私はあくまでも長官の私見なのだというふうに理解をしております。
また,皇統の問題ですけれども,これはなかなか簡単に話すということは難しいわけですけれども,
皇位継承の制度自体のこと,それからその周辺にあるというか,
将来的な皇室の在り方みたいなものまでも含まれるのではないかと思います。
皇位継承の制度というもの自体に関しましては,これは陛下も述べられているように,
国会の論議にゆだねるべきものであるというふうに私も考えます。
しかし,その過程において今後の皇室の在り方ということも当然議論されることになるわけですけれども,
その将来的な在り方ということについては,
将来その当事者になる皇太子ほかの意見を聞くという過程も私は必要なのではないかと思っております。
皇室の在り方に関連して,今ご質問にあった皇族の数が今後減少していくことにより,
これも何ていう言葉を使って言ったらいいか私にはよく分かりませんけれども,
皇室の活動もしくは役割とか,そういうものが先細りするのではないかという意見を聞くこともあります。
しかし,その一方で,皇族の役割を明確に規定したものはありません。
これは言い換えると,よく公務という言い方がされますけれども,
皇室の中で国事行為は別にして,皇族の場合には公的な活動というものはあるわけです。
しかし,いわゆる規定のある公務というものはないと考えていいのだと思います。
したがいまして,そういう規定がはっきりしないということから,
なかなかその辺りのことを言うことは難しいように感じます。
これはまた,全く別の視点になりますけれども,皇族の数が今後減るということについてですけれども,
これは確かに今まで皇族が行ってきたいろいろな仕事,それから役割が,
だんだんそれを担う人が少なくなるということはありますけれども,
国費負担という点から見ますと,皇族の数が少ないというのは,
私は決して悪いことではないというふうに思います。



宮内庁長官「秋篠宮さまの考え伺う」
宮内庁の羽毛田信吾長官は10日の記者会見で、秋篠宮さまが将来の皇室像について、、
皇太子さまや自身の意見を聞く必要があるとの考えを示されたことに関し
「どのようなお考えがあるかについて、折に触れてお伺いしなければならない」と述べた。
秋篠宮さまは11月30日の誕生日に先立つ記者会見で、皇位継承の制度自体は国会の議論に委ねるべきとしつつ、
「皇室の在り方について周りから意見を求められることもあるのではないか」と話していた。
また、秋篠宮さまが記者会見で「国費負担という点から見ると、皇室の数が少ないということは
決して悪いことではないと思う」と指摘したことについて、羽毛田長官は
「皇族の数は多ければいいわけでも、少なければいいというわけでもないということを
念頭に置いてのご発言ではないか」との見解を示した。
http://www.nikkansports.com/general/news/f-gn-tp0-20091210-574475.html