秋篠宮両殿下東日本大震災追悼式2019

東日本大震災八周年追悼式
2019年3月11日 15時39分震災8年
東日本大震災の発生から8年となる11日、政府主催の追悼式が東京で開かれ、
地震の発生時刻に合わせて、出席者全員が黙とうをささげ、犠牲者を悼みました。
政府主催の「東日本大震災八周年追悼式」は11日午後、東京の国立劇場で開かれ、
秋篠宮ご夫妻や安倍総理大臣、遺族の代表らが出席しました。

そして、地震が発生した午後2時46分に合わせて、出席者全員が黙とうをささげ、犠牲者を悼みました。
首相「切れ目のない支援で復興を加速」
続いて安倍総理大臣が「震災から8年がたち、被災地の復興は着実に前進している。
今後も被災者一人一人が置かれた状況に寄り添いながら、切れ目のない支援を行い、復興を加速していく。
原子力災害被災地域においては帰還に向けた生活環境の整備などを着実に進めていく」と式辞を述べました。

秋篠宮さま「心を一つに末永く寄り添っていくことが大切」
また秋篠宮さまが「困難な状況の中にいる人々が誰一人取り残されることなく、
少しでも早く平穏な日常の暮らしを取り戻すことができるよう、
これからも私たち皆が心を一つにして被災した地域や人々に末永く
寄り添っていくことが大切でありましょう」とおことばを述べられました。

岩手県遺族代表「あの日を決して忘れない」
このあと岩手、宮城、福島の3県の遺族の代表があいさつしました。
岩手県の遺族代表の高橋勇樹さん(41)は、「8年前のあの日からずっと、母を待ち続けています。
親孝行を何一つできなかった自分。一生このむなしさと悔しさを抱えて私はこれから生きていくのだと
8年たった今でも心が忘れさせない。あの日を決して忘れない」と述べました。

宮城県遺族代表「心の中に大きな穴が開いたまま」
宮城県の遺族代表の今野昌明さん(52)は、「津波が一瞬のうちに、足の悪い母を飲み込みました。
手がかりは全く見つけることができず、悔しさと無力さ、絶望の悲しみと辛さで、
心の中に大きな穴が開いたままです。母さん、どこにいるのですか?世界中からの心温まる支援のおかげで、
復興が目に見える形で進んでいますので、安らかに天から見守っていてください」と述べました。

福島県遺族代表「妻の分まで精いっぱい生きていく」
福島県の遺族代表の叶谷守久さん(79)は「うしろを振り返ると、
真っ黒な壁のような津波が襲って来るのが見えました。山によじ登り、
妻を引き上げようと手をひいているうち、瞬く間にのみ込まれ、その手が離れていったことを覚えています。
妻がいなくなって8年がすぎました。最愛の妻の笑顔と、共に過ごした思い出を心に刻み、
妻の分まで精いっぱい生きていこうと思っています」と述べました。
このあと、追悼式では、参列者による献花が行われました。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190311/k10011843751000.html

「安らかな日々が戻ることを祈念」東日本大震災8年追悼式 秋篠宮さまお言葉全文
2019.3.11 15:24
今日、3月11日、未曽有(みぞう)の地震とそれに伴う津波が、東北地方を中心に東日本を襲い、
2万人を超える死者および行方不明者が生じた東日本大震災から8年になりました。
この当時の状況は、8年を経た今でも決して脳裏から離れるものではありません。
本日ここに、一同と共に、震災によって亡くなった人々とその遺族に対し、深く哀悼の意を表します。
 被災地においては、この間、人々が幾多の困難を乗り越え、手を携えて、
復興に向けての努力を弛(たゆ)みなく続けてきました。こうした努力を支援するため、
国や全国の自治体、そして国内外の多くの人々が、様々な形で力を尽くしてきました。
その結果、住宅の再建や生活環境の整備、産業の再生、沿岸部の鉄道の復旧、防災施設の整備など、
復興の歩みは着実に進展してきております。また、原子力発電所の事故により
避難を余儀なくされた地域においても、多くの地域で避難指示が解除されるなど、
本格的な復興・再生に向けての動きが進んでいます。
しかし、その一方では、今なお多くの被災者が、被災地で、また避難先で、
依然として不自由な暮らしを続けている厳しい現実があります。
とりわけ、いまだに放射線量が高いことなどによって自らの家に帰還できない人々が多いことや
児童および生徒数の減少、さらに根強い風評被害により農林水産業などへの影響が残っていることに
思いを馳(は)せると心が痛みます。さらに、避難生活が長期化する中で、
齢(よわい)を重ねていく高齢者を始め、被災者の心身の健康のことは、深く心に掛かります。
困難な状況の中にいる人々が、誰一人取り残されることなく、
少しでも早く平穏な日常の暮らしを取り戻すことができるよう、また復興の歩みが着実に進展していくよう、
これからも私たち皆が心を一つにして被災した地域や人々に末永く寄り添っていくことが大切でありましょう。
東日本大震災による大きな犠牲の下で、私たちは平素からの避難訓練や防災教育の重要性を強く認識し、
そして過去の災害の記録と記憶が忘れ去られることなく、これを継承していくことがいかに大切であるかを学びました。
この教訓を決して忘れることなく後世へと伝え、災害の危険から多くの人々が守られることを心より願っております。
今なお困難を背負いながらも、復興に向けて日々努力を続けている人々に思いを寄せ、
一日も早く安らかな日々が戻ることを皆で祈念し、御霊(みたま)への追悼の言葉といたします。
https://www.sankei.com/life/news/190311/lif1903110030-n1.html

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