退位と即位

伊勢神宮に譲位ご報告

両陛下、武蔵野陵ご参拝 昭和天皇に譲位ご報告
2019.4.23 16:24
天皇、皇后両陛下は23日、武蔵陵(むさしりょう)墓地(東京都八王子市)にある
昭和天皇の武蔵野陵(むさしののみささぎ)を訪れ、天皇陛下の譲位を報告された。
モーニング姿の陛下は石段を上って陵前に進み、玉串をささげて深々とご一礼。
グレーの参拝服姿の皇后さまが同様の所作で続かれた。
両陛下は今後、26日に皇居外での最後の公務となる政府主催の「みどりの式典」にご臨席。
30日に退位礼正殿の儀に臨まれる。
両陛下は参拝後、近くの「高尾みころも霊堂」(同市)に立ち寄られた。
霊堂は労災事故の死亡者約26万人が合祀(ごうし)されており、両陛下は拝殿に供花し、犠牲者を追悼された。
死者数の推移についての説明で、陛下は「これ以上減らすのはなかなか難しいですか」
「どういう努力が必要ですか」と質問を重ねられた。
皇后さまは「工事現場の事故はどうですか」と事故の種類を気にかけられていた。
https://www.sankei.com/life/news/190423/lif1904230023-n1.html


天皇陛下 皇居 宮中三殿 賢所拝礼終える
2019年4月30日 10時15分
午前10時10分、天皇陛下は皇居の宮中三殿の中央にある賢所(かしこどころ)での拝礼を終えられました。
賢所には「天照大神(あまてらす・おおみかみ)」がまつられ、
天皇陛下は、平安時代から儀式での天皇の装束とされる「黄櫨染御袍(こうろぜんのごほう)」に身を包み、
賢所の中に入って拝礼されました。
日本古来のことばで記した「御告文(おつげぶみ)」を読み上げて「退位の礼」を行うことを伝えられたということです。
このあと、天皇陛下は皇室の祖先をまつる皇霊殿(こうれいでん)、
さらに国内の神々をまつる神殿でも儀式に臨み、同じように拝礼して「御告文」を読み上げられます。
また皇太子さまも装束を着て出席し、天皇陛下が拝礼を終えられたあと同じように拝礼されます。
儀式には秋篠宮ご夫妻などの皇族方も宮内庁の職員などとともに参列し、
天皇陛下と皇太子さまの拝礼が終わったあと、宮中三殿の前で拝礼されます。

静けさにつつまれ 空は明るむ
皇居の「宮中三殿」では儀式が始まる10分余り前から宮内庁長官をはじめ
参列するおよそ50人の職員などが1人ずつ「幄舎(あくしゃ)」という建物に入り、
中央にある賢所に向かってそれぞれ一礼して着席しました。
続いて秋篠宮ご夫妻など参列する9人の皇族方が「幄舎」に入り、同じように賢所に一礼してから着席されました。
このあと儀式が始まるまでの間、「宮中三殿」は静けさにつつまれ、
朝から降り続いていた雨はほぼやんで、空が明るみました。
午前10時2分、天皇陛下が皇室の祭祀(さいし)をつかさどる掌典長(しょうてんちょう)の先導で、
賢所の回廊に姿を見せられると、皇族方を含む参列者は一斉に起立しました。
天皇陛下は厳粛な面持ちでゆっくりと一歩ずつ回廊を進み、賢所の正面で前を向いて一礼してから中に入られました。
天皇陛下が賢所に入られている間、皇族方は宮内庁の職員などと起立したまま、外から見守られていました。
7分後、拝礼を終えた天皇陛下が賢所の外に出て回廊に再び姿を見せられました。
そして、厳粛な面持ちのままゆっくりと進み、午前10時11分、回廊の奥に入られました。

宮内庁長官「感謝の気持ちと寂しさを感じた」
皇居の「宮中三殿」で天皇陛下が「退位の礼」を行うことを、
皇室の祖先や神々に伝えられる儀式に参列した宮内庁の山本信一郎長官は取材に対して、
「気持ちを落ち着かせて見守らせていただきました。感謝の気持ちと寂しさを感じました」と述べました。
そのうえで、午後5時から行われる「退位礼正殿(たいいれい せいでん)の儀」について、
「心を込めて務めさせていただきたい」と話していました。
儀式に参列した宮内庁の西村泰彦次長は取材に対して、
「儀式はいつもどおり、淡々と行われました。静粛な雰囲気でした」と話していました。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190430/k10011901401000.html


安倍首相の国民代表の辞全文「いかなる時も苦楽共にされ、深い敬愛と感謝の念」
2019.4.30 17:27
安倍晋三首相は30日夕、「退位礼正殿(せいでん)の儀」で「国民代表の辞」を述べ、
天皇陛下に感謝の意を伝えた。全文は次の通り。


謹んで申し上げます。
天皇陛下におかれましては、皇室典範特例法の定めるところにより、本日をもちましてご退位されます。
平成の30年、「内(うち)平(たい)らかに外(そと)成(な)る」との思いの下、
私たちは天皇陛下と共に歩みを進めてまいりました。
この間、天皇陛下は、国の安寧と国民の幸せを願われ、一つ一つのご公務を、心を込めてお務めになり、
日本国および日本国民統合の象徴としての責務を果たしてこられました。
わが国は、平和と繁栄を享受する一方で、相次ぐ大きな自然災害など、幾多の困難にも直面しました。
そのような時、天皇陛下は、皇后陛下とご一緒に、国民に寄り添い、被災者の身近で励まされ、
国民に明日への勇気と希望を与えてくださいました。
本日ここにご退位の日を迎え、これまでの年月(としつき)を顧み、
いかなる時も国民と苦楽を共にされた天皇陛下の御心(みこころ)に思いを致し、
深い敬愛と感謝の念を今一度新たにする次第であります。
私たちは、これまでの天皇陛下の歩みを胸に刻みながら、平和で、希望に満ちあふれ、
誇りある日本の輝かしい未来を創り上げていくため、さらに最善の努力を尽くしてまいります。
天皇皇后両陛下には、末永くお健やかであらせられますことを願ってやみません。
ここに、天皇皇后両陛下に心からの感謝を申し上げ、皇室の一層のご繁栄をお祈り申し上げます。
https://www.sankei.com/life/news/190430/lif1904300042-n1.html


退位礼正殿の儀における天皇陛下のおことば
2019.4.30 17:11
今日(こんにち)をもち、天皇としての務めを終えることになりました。
ただ今、国民を代表して、安倍内閣総理大臣の述べられた言葉に、深く謝意を表します。
即位から三十年、これまでの天皇としての務めを、
国民への深い信頼と敬愛をもって行い得たことは、幸せなことでした。
象徴としての私を受け入れ、支えてくれた国民に、心から感謝します。
明日(あす)から始まる新しい令和の時代が、平和で実り多くあることを、皇后と共に心から願い、
ここに我が国と世界の人々の安寧と幸せを祈ります。
https://www.sankei.com/life/news/190430/lif1904300040-n1.html

  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇

新天皇がご即位 令和幕開け
2019.5.1 00:00
皇太子さまは1日、第126代天皇に即位された。
30年余り続いた「平成」が終わり、「令和」に同日改元された。
平成時代の天皇陛下は4月30日で譲位し、上皇となられた。
天皇の譲位は江戸時代の光格天皇以来202年ぶりで、憲政史上初めて。
天皇陛下は59歳で、戦後生まれの初の天皇となられた。
陛下は5月1日、皇居・宮殿で皇位継承に伴う国事行為「剣璽等承継(けんじとうしょうけい)の儀」と
「即位後朝見(ちょうけん)の儀」に臨まれる。
皇太子妃雅子さまと皇后さまは、それぞれ皇后、上皇后となられた。
秋篠宮さまは皇位継承順位1位の皇嗣(こうし)として、皇太子の役割を担われる。
長男の悠仁さまが継承順位2位となられた。
85歳の上皇さまは、これまで担ってきたほぼすべての公務を陛下に引き継がれた。
上皇さまは4月30日午後5時、皇居・宮殿「松の間」で「退位礼正殿の儀」(退位の礼)に臨まれた。
退位の礼では、歴代天皇に伝わる三種の神器のうち、天叢雲剣(あめのむらくものつるぎ)の複製品と
八尺瓊勾玉(やさかにのまがたま)、公務で使われる天皇の印「御璽(ぎょじ)」、
国の印章「国璽(こくじ)」を、側近が「案(あん)」と呼ばれる台の上に安置。
安倍晋三首相は自然災害などで困難に直面した際、常に国民に寄り添われてきた上皇さまに
「明日への勇気と希望を与えてくださいました」と述べた。
上皇さまは国民に「心から感謝します」と改めて謝意を示された。
退位の礼には上皇后さまが陪席されたほか、天皇、皇后両陛下、秋篠宮ご夫妻をはじめ、
女性を含む成年皇族方がご参列。安倍首相と閣僚のほか、衆参両院の正副議長、
都道府県知事の代表と配偶者ら約290人も出席した。
剣と勾玉などは5月1日午前0時をもって陛下に引き継がれた。
陛下は1日午前に宮殿で行われる「剣璽等承継の儀」に臨み、続く「即位後朝見の儀」で、
三権の長らと面会して天皇として最初のお言葉を述べ、即位を告げられる。
今回の譲位は、平成29年6月に成立した、上皇さま一代限りで認める皇室典範特例法に基づいて行われた。
https://www.sankei.com/life/news/190501/lif1905010008-n1.html


即位後朝見の儀における天皇陛下のお言葉全文
2019.5.1 11:34
日本国憲法及び皇室典範特例法の定めるところにより、ここに皇位を継承しました。
この身に負った重責を思うと粛然たる思いがします。
顧みれば、上皇陛下には御即位より、三十年以上の長きにわたり、世界の平和と国民の幸せを願われ、
いかなる時も国民と苦楽を共にされながら、その強い御(み)心を御自身のお姿でお示しになりつつ、
一つ一つのお務めに真摯に取り組んでこられました。
上皇陛下がお示しになった象徴としてのお姿に心からの敬意と感謝を申し上げます。
ここに、皇位を継承するに当たり、上皇陛下のこれまでの歩みに深く思いを致し、
また、歴代の天皇のなさりようを心にとどめ、自己の研鑽(さん)に励むとともに、
常に国民を思い、国民に寄り添いながら、憲法にのっとり、
日本国及び日本国民統合の象徴としての責務を果たすことを誓い、
国民の幸せと国の一層の発展、そして世界の平和を切に希望します。
https://www.sankei.com/life/news/190501/lif1905010030-n1.html


「即位後朝見の儀」を終え「松の間」を出る天皇、皇后両陛下 
=1日午前11時19分、皇居・宮殿「松の間」(代表撮影)
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安倍首相、即位後朝見の儀「国民代表の辞」全文 「誇りある日本の輝かしい未来、創り上げる決意」
2019.5.1 11:39
安倍晋三首相は1日、「即位後朝見の儀」で「国民代表の辞」を述べた。全文は次の通り。


謹んで申し上げます。
天皇陛下におかれましては、本日、皇位を継承されました。国民を挙げて心からお慶(よろこ)び申し上げます。
ここに、英邁(えいまい)なる天皇陛下から、上皇陛下のこれまでの歩みに深く思いを致し、
日本国憲法にのっとり、日本国及び日本国民統合の象徴としての責務を果たされるとともに、
国民の幸せと国の一層の発展、世界の平和を切に希望するとのおことばを賜(たまわ)りました。
私たちは、天皇陛下を国及び国民統合の象徴と仰ぎ、激動する国際情勢の中で、
平和で、希望に満ちあふれ、誇りある日本の輝かしい未来、人々が美しく心を寄せ合う中で、
文化が生まれ育つ時代を、創り上げていく決意であります。
ここに、令和の御代(みよ)の平安と、皇室の弥栄(いやさか)をお祈り申し上げます。
https://www.sankei.com/life/news/190501/lif1905010031-n1.html


秋篠宮さま、皇位継承1位の「皇嗣」に 皇太子は空位
「令和」新時代 政治 社会
2019/5/1 21:00
政府は1日の臨時閣議で、皇位継承を国民に知らせる内閣告示を決定した。
天皇陛下の即位に伴い、秋篠宮さまが皇位継承順位1位の「皇嗣」に就かれた。
2位は秋篠宮さまの長男、悠仁さま、3位は上皇さまの弟の常陸宮さまとなった。
政府は秋篠宮さまの正式な敬称を「秋篠宮皇嗣殿下」とした。
天皇の直系男子が就く「皇太子」は86年ぶりに空位となった。
直近で皇太子が不在だったのは、昭和天皇の即位後、1933年12月に上皇さまが誕生されるまでの約7年間。
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO44399800R00C19A5MM8000/


陛下、一般参賀でお言葉 「平和と発展」願われる
2019.5.4 10:25
天皇陛下のご即位を祝う一般参賀が4日、皇居で行われ、
天皇、皇后両陛下と秋篠宮ご夫妻をはじめとする皇族方が、宮殿「長和殿」のベランダで参賀者に応えられた。
1日に即位した陛下が公式行事で国民の前に出る初めての機会で、
「ここに皆さんの健康と幸せを祈るとともに、わが国が諸外国と手を携えて世界の平和を求めつつ、
一層の発展を遂げることを心から願っております」とお言葉を述べられた。
 参賀は午前10時から6回行われ、陛下は毎回お言葉を述べられた。
参賀者は計14万1130人に上った。上皇ご夫妻や未成年皇族は参加されなかった。
平成2年11月に実施された上皇さまのご即位に伴う一般参賀は計8回で10万9800人が足を運んだが、
今回はこれを上回った。今年の新年一般参賀の参賀者は15万4800人だった。
参賀には米国、ドイツ、フランス、中国などのメディアの姿もあり、諸外国からも高い注目を集めた。
皇居のある東京都千代田区では最高気温が24・8度と6月上旬並みまで上がり、
熱中症とみられる症状で倒れる参賀者が続出。約120人が救護室で診察を受け、
10~80代の男女28人が救急搬送された。
陛下は午後2時以降の2回のお言葉では、暑さの中の参賀に感謝を示す一言も加えられた。
また、最終回の前には雷が接近しているとの予報があり、
両陛下が参賀者に配慮し、お出ましの時間を早められたという。
https://www.sankei.com/life/news/190504/lif1905040021-n1.html


一般参賀に14万人 戦争の記憶継承、復興、環境…両陛下に期待の声
2019.5.4 19:19
皇居・宮殿で4日に行われた「令和」最初となる一般参賀。晴天に恵まれるなか、
天皇陛下は計14万1130人の参賀者を前に「世界の平和」と日本の「一層の発展」を願われた。
参賀者からは被災地慰問や先の大戦の記憶の継承、環境問題といった各方面での今後のお取り組みについて、
天皇、皇后両陛下に期待を寄せる多くの声が聞かれた。
午前10時、モーニングコート姿の陛下が宮殿「長和殿」のベランダに姿を見せられた。
陛下は向かって左の秋篠宮さま、右側の皇后さまとそれぞれ言葉を交わした後、
ゆっくりした口調でお言葉を読み上げられた。
お言葉の後は陛下、皇后さま、秋篠宮さまの順に笑顔で手を振って応えられた。
「以前から親しみを感じていたが、同い年とは思えない若々しさを感じた」。
陛下と同じ59歳で、千葉県習志野市から妻(58)と初めて参賀に訪れた会社役員の三宅良一さんは、
間もなく会社から離れる自らと比較し、「これから大仕事が始まることは、本当に頭が下がる思い」と気持ちを寄せた。
同じく陛下と同世代の東京都墨田区の会社員、石井功さん(55)は
「上皇さまのお姿を見て成長し、これから一層、国民に寄り添ってくださると思う」と新たな時代を展望した。
平成28年4月の熊本地震で県内の実家が全壊、祖父母宅も被災したというのは、
東京都大田区の会社員、後藤梨々子(りりこ)さん(29)。
「祖父母が避難した体育館を上皇ご夫妻が訪問され、温かいお人柄に大変励まされたと聞いている。
陛下にも被災地などでお力を頂きたい」と願った。青森市から来た会社員、
上野真理さん(40)は病気療養中の皇后さまが笑顔で手を振られる姿に安堵(あんど)し
「ご自身のやり方で皇后として歩まれてほしい」と述べた。
https://www.sankei.com/life/news/190504/lif1905040036-n1.html