親王妃の「妃」を「きさき」と呼称することについて

親王妃の「妃」を「きさき」と呼称することについて
先の崇仁親王殿下の薨去に際しての一部の報道において,
崇仁親王妃百合子殿下を「きさきの百合子様」と呼称する部分がありましたが,
この呼称は下記のとおり誤りでありますので,注意喚起するとともにその点をお伝えします。

1.皇室典範における妃
明治の皇室典範において,皇族の配偶者を妃と規定されました。
すなわち,皇太子妃・皇太孫妃・親王妃・王妃がそれであります。
これは,現行の皇室典範にも継承されておりますが,ここでの「妃」の呼び方は,
いずれも「ひ」であり,「きさき」とは呼ばれておりません。

2.歌会始めにおける妃
現在,歌会始の儀においては,皇后陛下のことを「きさいのみや」とお呼びしています。
しかし,皇太子妃は「ひつぎのみこのみめ」,
親王妃は「○○のみこのみめ」とお呼びするように皇太子殿下を始め皇族の妃を「きさき」
もしくは「きさい」と称することは行われておりません。

3.結論
宮内庁において,皇族の配偶者はいずれも「妃(ひ)」と呼んでおり,「きさき」とは呼んでおりません。

(注)
広辞苑においては,「きさき(后)」を「天皇の正妻。皇后。中宮。」,
「ひ(妃)」を「皇族の妻の称。」とされています。

http://www.kunaicho.go.jp/kunaicho/koho/taio/taio-h28-1121.html