両陛下高知県ご訪問

最後の「三大行幸啓」、両陛下の区切りの旅に 高知ご訪問
2018.10.27 17:40
天皇、皇后両陛下は27日、全国豊かな海づくり大会の式典臨席などのため、高知県に入られた。
各都道府県が毎年持ち回りで開催する全国豊かな海づくり大会は、
植樹祭、国民体育大会と合わせて「三大行幸啓(ぎょうこうけい)」と称され、
両陛下が地方を訪問し、国民と触れ合われる大切な機会となっていた。
今年は植樹祭と国体への臨席を終えており、来年4月の譲位を控えられた天皇陛下と皇后さまにとって
「区切りの旅」となる。両陛下は27日、高知市内の宿舎に到着すると
いつも以上に何度も振り返って集まった約600人の住民に手を振り、歓迎の声に応えられた。
水産資源の保護や、海・河川の環境保全などを目的とした海づくり大会は、
三大行幸啓の中で陛下が唯一、皇太子時代から臨席されてきた行事だ。
両陛下は昭和56年の第1回大会以降、63年を除き毎年、開会式にご臨席。
近隣県の被災地訪問を組み合わせるなどして、全国を回ってこられた。
元側近によると、ハゼの研究者としても知られる陛下は皇太子時代、
海づくり大会などの地方公務に赴いた際には、近隣に川があると午前4時台にご起床。
胴付長靴を身につけ、ハゼの採集に励んだ後、宿舎で朝食をとり、公務に向かわれていたという。
「当時は生活排水による河川の汚染もひどく、陛下はハゼの採集、
研究から自然環境の大切さに思いをはせられていた。海づくり大会は、まさに陛下が育ててこられた行事」。
元側近はそう回想する。
熊本県で開かれた平成25年の大会で、水俣(みなまた)市を訪れた両陛下は、
メチル水銀によって引き起こされた公害病「水俣病」患者とご懇談。
偏見から病気を公表してこなかったという患者の訴えに、
陛下は「真実に生きるということができる社会をみんなで作っていきたい」と述べられた。
19年の滋賀県の大会では、陛下が米国から持ち帰った外来魚が琵琶(びわ)湖の生態系を乱したことに触れ、
「食用魚としての期待が大きく、養殖が開始されましたが、
今、このような結果になったことに心を痛めています」と心情を吐露されたこともある。
今回の訪問では海づくり大会で恒例となっている稚魚の放流のほか、
海底の堆積物を研究する施設のご視察などが予定されている。
来年以降の海づくり大会は新天皇となる皇太子さまが引き継がれる見通し。
https://www.sankei.com/life/news/181027/lif1810270037-n1.html

両陛下、高知県ご訪問 林業大学校をご視察
2018.10.27 17:31
天皇、皇后両陛下は27日、第38回全国豊かな海づくり大会の式典臨席などのため、高知県に入られた。
同日は香美(かみ)市で林業従事者を育成する林業大学校を視察し、
同校校長で建築家の隈(くま)研吾氏から特殊なパネルを用いた木造校舎の説明を受けられた。
欧州ではビルにも使われる技術との説明に、天皇陛下は「日本でもできますか」
「日本は地震があるからヨーロッパとは違いますよね」と熱心にご質問。
続いて20~60代の生徒が作製した「道の駅」の模型を見学し、
皇后さまは「皆さんで考えを出し合われてね」と声をかけられた。
ご滞在は2泊3日の日程で、式典は28日に開催される。
https://www.sankei.com/life/news/181027/lif1810270036-n1.html

両陛下、最後の「海づくり」臨席
第1回から欠かさず参加

全国豊かな海づくり大会の式典会場に到着し、
出迎えた人たちに手を振られる天皇、皇后両陛下=28日午前、高知市(代表撮影)
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高知県に滞在中の天皇、皇后両陛下は28日、高知市のホールを訪れ、
第38回全国豊かな海づくり大会の式典に臨席された。
両陛下は皇太子夫妻当時の1981年に開かれた第1回から足を運び始め、
89年の天皇即位後は毎年欠かさずそろって参加してきた。
大会臨席とそれに合わせた地方視察は、既に今年も出席した国体、全国植樹祭と並び、
「三大行幸啓」と称される毎年取り組む重要な公務だったが、
来年4月に陛下が退位するため、今回が最後の機会となった。
式典では高知県の尾崎正直知事が「自然や環境を守り続ける気持ちや
行動の大切さを次の世代にしっかりと伝えていきたい」とあいさつした。
https://this.kiji.is/429104742695978081?c=39546741839462401

両陛下 「全国豊かな海づくり大会」最後の出席 高知
2018年10月28日 16時46分
水産資源の保護や海の環境保全などを呼びかける「全国豊かな海づくり大会」が、
天皇皇后両陛下も出席されて高知県で開かれました。
来年4月の天皇陛下の退位を前に、両陛下が臨まれる最後の「海づくり大会」となりました。
38回目となることしの大会は、「森・川・海かがやく未来へ水の旅」がテーマで、
午前中、両陛下も出席されて高知市で開かれた式典には、全国の漁業関係者など700人近くが参加しました。
式典では、高知県の尾崎知事が、「森・川・海のつながりを意識しながら、
自然や環境を守り育てる気持ちや行動の大切さなどを次の世代にしっかりと伝えていきたい」とあいさつしました。
続いて、ウミガメの保護に取り組む地元の小学生たちが、
「これからも、森・川・海、すべてがつながっていることを忘れずに自然を大切にします」
などと力強く決意を述べると、両陛下は笑顔で拍手を送られていました。
両陛下は、午後には初めて土佐市を訪れ、漁港につくられた公園で
大漁旗を掲げた漁船などの海上パレードによる歓迎を受けられました。
このあと、両陛下がイサキとイシダイの稚魚を海に放流されると、
参加者たちは豊かで美しい海づくりへの誓いを新たにした様子でした。
両陛下は、会場をあとにする際、拍手で見送る出席者たちを振り返って、
別れを惜しむように何度も手を振られていました。
天皇陛下は、昭和56年の第1回大会から皇后さまと「海づくり大会」に出席し、
即位後は毎年欠かさず足を運んできましたが、来年4月の退位を前に、
今回が両陛下で臨まれる最後の大会となりました。
来年以降は、新たに即位する皇太子さまと雅子さまが出席されることになります。

両陛下の大会への関わり
「全国豊かな海づくり大会」は、水産資源の保護や海の環境保全の大切さを広く呼びかけ、
漁業の振興を図ることを目的に、昭和56年に初めて大分県で大会が開かれ、
その後は毎年、各都道府県の持ち回りで開かれています。
天皇陛下は、昭和天皇が闘病中だった昭和63年の大会を除いて、毎回、皇后さまと大会に臨まれてきました。
このうち、第1回大会の式典では、産業の発達と都市化が海の汚染をもたらしたことに触れ、
「私たち日本人は海の環境をよりよいものとし、乱獲をつつしみ、
海の資源が維持されるようつとめなければなりません」と述べられました。
そのうえで、「つくり育てる漁業を発展させ、長期的視野に立って
漁業の管理を推進していくことが大切であります」と呼びかけられました。
以来、平成20年の大会まで式典でおことばを述べ、海の環境を守りながら、
水産資源を持続的に利用することが大切だという考えを繰り返し表されてきました。
海に面していない県で初めて開かれた平成19年の滋賀県の大会では、
外来魚の繁殖でびわ湖の漁獲量が減っていることについて、
「外来魚の中のブルーギルは50年近く前、私が米国より持ち帰り、
水産庁の研究所に寄贈したものであり、当初、食用魚としての期待が大きく、養殖が開始されましたが、
今、このような結果になったことに心を痛めています」と述べられました。
両陛下は、大会で稚魚の放流行事にも臨まれてきました。
熊本県で開かれた平成25年の大会では、初めて水俣市を訪れ、
かつて工場排水の有機水銀で水俣病が発生した水俣湾にヒラメとカサゴの稚魚を放流されました。
また、水俣病で亡くなった人たちを慰霊するとともに、
語り部として被害を伝える患者や遺族らと懇談してこれまでの苦労に思いを寄せられました。
天皇陛下は、魚類分類学の研究者としての顔をのぞかせることもあり、
北海道で開かれた昭和60年の大会の際、早朝に胴長とジャンパー姿で会場のサロマ湖に入り、
研究のためのハゼを捕獲される場面も見られました。

大会主催者「心から感謝」
長年、「全国豊かな海づくり大会」の運営に携わってきた全漁連=全国漁業協同組合連合会の
長屋信博代表理事専務は「大会が始まったころは『とる漁業』が中心で、
稚魚の放流など資源を増やしていく取り組みはようやく本格化していく段階だった」と振り返ったうえで、
「天皇陛下が先を見通して第1回大会から『つくり育てる漁業』の重要性を述べられ、
全国の漁業者が取り組みを進めたことで今の漁業の礎が築かれました。
心から感謝の意をあらわしたいです」と話しました。
そして、「魚類の研究を通じて水産資源の保護や環境保全の重要性を感じられていた
天皇陛下のおことばは漁業に携わる私たちの心に響き、
取り組みに生かさなければと感じることがたくさんありました」と述べました。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20181028/k10011689081000.html

両陛下、高知で「海づくり」式典最後のご臨席
2018.10.28 17:19
高知県を訪問中の天皇、皇后両陛下は28日、
高知市で行われた第38回全国豊かな海づくり大会の式典に臨席された。
来年4月30日の天皇陛下の譲位を控え、両陛下が海づくり大会に臨まれるのは最後の機会となった。
式典では地元小学生らが自然環境を大切にする決意を述べると、両陛下は笑顔で拍手を送られていた。
続いて両陛下は土佐市に移動し、漁港の公園に設けられた会場で、カツオ一本釣漁船などによる漁法の紹介をご見学。
船上から手を振る漁業関係者に、両陛下も手を振って応えられていた。
イサキとイシダイの稚魚も放流された。
https://www.sankei.com/life/news/181028/lif1810280045-n1.html

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両陛下、最後の三大地方行事訪問から帰京
2018年10月29日
全国豊かな海づくり大会に出席するため、高知県入りしていた天皇、皇后両陛下は29日、
南国市の高知大海洋コア総合研究センターを視察し、同日夕、特別機で帰京された。
同センターでは、日本海の海底で掘削された数万年分の地層試料「コア」を見学。
天皇陛下は「色々新しい研究ができるでしょうね」、
皇后さまは「面白い研究を進めてください」などと説明者に伝えられた。
三大地方行事と呼ばれる海づくり大会、全国植樹祭、国民体育大会への両陛下の出席はこの訪問で最後となった。
https://www.yomiuri.co.jp/feature/TO000304/20181029-OYT1T50150.html