両陛下 肖像画

両陛下の肖像画が完成 皇太子ご夫妻時代に描かれて以来
島康彦
2018年5月21日19時17分
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天皇、皇后両陛下の肖像画(油絵)が完成し、宮内庁が21日に写真を公表した。
宮内庁の依頼で、両陛下と親交のある画家の野田弘志さん(81)が描いた。
縦横約2メートル。お二人が並んだ姿が油絵で写実的に描かれている。
今年3月に同庁に収められ、皇室の所蔵物「御物(ぎょぶつ)」として収蔵庫に保管されている。
外部への展示などは未定という。
明治や大正、昭和の各天皇の肖像画はあるが、両陛下については皇太子ご夫妻時代に作成されたものしかなかった。
このため、両陛下の承諾を得て2014年から制作を開始。天皇家の私的費用「内廷費」が使われた。(島康彦)
https://www.asahi.com/articles/ASL5P53DGL5PUTIL03P.html

天皇皇后両陛下 初の肖像画が退位を前に完成 宮内庁公表
5月21日 18時59分
天皇皇后両陛下の承諾を得て描かれた初めての肖像画が、
来年の天皇陛下の退位を前にこのほど完成し、21日、宮内庁が公表しました。
この肖像画は日本の写実絵画の第一人者で、広島市立大学名誉教授の野田弘志さん(81)が制作した油絵で、
ことし1月に完成し、3月に皇居に届けられました。
縦横2メートルの正方形のキャンバスに、向かって左に天皇陛下、
右に半歩下がった皇后さまが並んで立たれている様子が描かれています。
野田さんは両陛下が皇太子夫妻のころから、たびたびお住まいに招かれるなど交流があり、
8年前の平成22年、皇后さまが野田さんと共通の知人の自宅で懇談された際、
野田さんが肖像画の制作を申し出たということです。
その後、平成25年に天皇陛下が傘寿を迎えられた際、宮内庁が両陛下としての肖像画が1点も無いことに気づき、
両陛下の承諾も得たうえで、野田さんに制作を依頼したということです。
そして、平成26年に皇居・宮殿で撮影された両陛下の写真を元に、
北海道の野田さんのアトリエで肖像画の制作が進められました。
野田さんは両陛下の人柄や交流した時の様子を思い浮かべながら細部にこだわって制作に取り組んだということです。
両陛下の肌や服装、それに背景の壁の質感まで丁寧に描かれていて、
写真よりも立体的でお二人の存在感があらわれるよう工夫されています。
天皇陛下の即位後に両陛下の承諾を得て肖像画が制作されるのは初めてのことで、
両陛下は野田さんに対し「肖像画ができてとてもうれしい」と話されているということです。
宮内庁は21日、この肖像画を撮影した写真などを報道機関に提供して公表しました。
野田さんは「画家としてこれ以上光栄なことはありません。
両陛下という存在をどのように表現するのか悩みましたが、自分なりに精いっぱい描きました」と話しています。

制作は日本の写実絵画の第一人者
野田弘志さんは、広島県出身の81歳。
東京芸術大学で油絵を学び、在学中、優れた写実的な絵画に贈られる「白日賞」を受賞して注目を浴びました。
昭和58年からおよそ2年にわたって新聞小説の挿絵を担当し卓越した描写力が高く評価され、
その後も、日本の写実絵画の第一人者として数多くの作品を発表し、
優れた洋画に贈られる「東郷青児美術館大賞」や「宮本三郎記念賞」など数々の賞を受賞しました。
現在、広島市立大学芸術学部の名誉教授で、北海道壮瞥町のアトリエで制作に励んでいます。
近年は「崇高なるもの」という肖像画のシリーズを制作し、ノーベル化学賞を受賞した野依良治さんや、
詩人の谷川俊太郎さんなどを描いてきました。
両陛下とは、皇后さまと共通の知人がいたことで皇太子夫妻の頃から親交があり、
以前、皇后さまが訪ねられた展覧会で野田さんが自分の作品を説明したこともあったということです。

天皇皇后の過去の肖像画
天皇皇后両陛下としての肖像画が描かれたのは今回が初めてですが、皇太子夫妻の時代までさかのぼると、
ブラジルにある日本との交流団体の依頼で洋画家の宮永岳彦が描いたお二人別々の肖像画が1組だけあり、
ブラジル国内で展示されています。
また、皇后さまお一人の肖像画は、両陛下が結婚される直前の昭和33年、
洋画家の小磯良平が、皇后さまの横顔を鉛筆でスケッチした作品があり、新聞の紙面にも掲載されました。
時代をさかのぼると、明治以降昭和までは各時代の天皇や皇后の肖像画が数多く制作されてきました。
中でも、イタリアの肖像画家、エドアルド・キヨッソーネが明治天皇を描いた作品が有名で、
この肖像画を撮影した写真が「御真影」として、かつて全国の学校などに配られました。
宮内庁は、明治以降の天皇と皇后の肖像画合わせて31点を皇室の所蔵品である「御物」として所蔵していて、
ふだんは公開していませんが、このうち16点については、
平成25年に京都で開かれた皇室関連の美術展で展示されました。
また、昭和天皇と香淳皇后の肖像画の一部は、作品の複製を立川市の昭和天皇記念館が保管していて、
現在開かれている企画展で公開しています。

1年余りの制作過程を撮影
NHKは、野田弘志さんが肖像画を制作する過程を1年余りにわたって取材してきました。
野田さんは、NHKからの要請を受け、将来、肖像画が公表される場合に限り、
放送で使用できるという条件のもとで、制作過程の撮影を了承しました。
撮影を始めた去年5月の時点で、肖像画はおおむね完成しているように見えましたが、
野田さんは、より写実性を高めようと、天皇皇后両陛下の肌や服装、
そして背景に至るまで細部を描き直し続けました。
このうち、天皇陛下の手については、野田さんが感じていた厚みのある温かな印象を表現し、
背景となった宮殿の壁は、宮内庁から取り寄せた図面を見ながら立体感を出すように努めたということです。
野田さんは両陛下の肖像画を描くことに重い責任を感じながら3年半余りにわたって制作を進め、
その過程で体調を崩すこともありました。
しかし、両陛下との共通の知人たちがアトリエを訪れて野田さんを励まし続け、
ことし1月に肖像画が完成しました。

制作のきっかけは
肖像画の制作が決まる4年ほど前の平成22年8月、野田弘志さんは、
皇后さまと肖像画をめぐって言葉を交わしていました。
共通の知人であるピアニストの岩崎淑さんが、皇后さまや野田さんなどの友人を自宅に招いた際、
野田さんが優雅にピアノを演奏される皇后さまの姿に感銘を受け、
その場で「肖像画を描かせていただけませんか」と申し出たということです。
その後、宮内庁が天皇皇后両陛下の肖像画の制作を野田さんに依頼し、
それから3年半余りたったことし1月に肖像画が完成しました。
岩崎さんは「野田さんは両陛下の肖像画を描くのに最もふさわしい画家だと思います。
天皇陛下の退位を控えたこの時期に完成してよかったです」と話しています。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180521/k10011446801000.html

2018.5.21 21:06
両陛下の肖像画完成 ご即位後は初めて
宮内庁は21日、天皇、皇后両陛下の肖像画が完成したと発表した。ご即位後の姿を描いた両陛下の肖像画は初めて。
画家で広島市立大学名誉教授の野田弘志氏(81)が平成26年から手がけた。
縦横2メートルの油絵で、直立された両陛下のほぼ等身大の大きさ。
今年3月、宮内庁に納められた。
宮内庁によると、皇室には明治~昭和の歴代天皇、皇后の肖像画が計31点伝わっているが、
両陛下のものは、皇太子同妃時代の昭和49年に制作された、お二方それぞれの肖像画2点が、
ブラジルのサンパウロ市内にあるだけだったという。
ご即位後の肖像画はこれまでなく、ご在位30年を控え、
宮内庁が平成26年に撮影した両陛下の写真を野田氏に提供し、制作を依頼していた。
肖像画の用途は決まっておらず、両陛下の私的な「御物(ぎょぶつ)」として管理されるという。
http://www.sankei.com/life/news/180521/lif1805210038-n1.html