「生前退位」のご意向についての報道 おことばの前

天皇陛下 「生前退位」のご意向
2016.7.13 20:07更新
天皇陛下が、天皇の位を生前に皇太子さまに譲る「生前退位」の意向を
宮内庁関係者に伝えられていることが13日、分かった。
数年内に退位する考えで、宮内庁は、
天皇陛下ご自身が国民に向けて考えを伝えられる方向で調整を進めている。
天皇陛下は82歳になられる。
ご健康面では、平成23年に気管支肺炎のため入院し、翌24年には心臓のバイパス手術を受けられている。
http://www.sankei.com/life/news/160713/lif1607130020-n1.html

「そうした事実一切ない」=宮内庁次長は報道否定―生前退位
時事通信 7月13日(水)23時0分配信
天皇陛下が天皇の地位を生前に皇太子さまに譲る意向を宮内庁関係者に伝えられたとの報道を受け、
同庁の山本信一郎次長は13日夜、報道各社の取材に応じ、「そうした事実は一切ない。
陛下は憲法上のお立場から、皇室典範や皇室の制度に関する発言は差し控えてこられた」と否定した。
午後8時半ごろ庁内で各社の取材に応じた山本次長は、
「陛下が生前退位の意向を宮内庁関係者に示されたという報道があったが、そうした事実は一切ない」と
繰り返し強調。
「長官や侍従長を含め、宮内庁全体でそのようなお話はこれまでなかった」と話した。
記者からは皇室典範改正の可能性についても質問が飛んだが、「皇室典範や制度にわたる問題については
内閣や国会で対応するものだ」とコメントを避けた。静養のため葉山御用邸(神奈川県葉山町)に滞在中の
陛下の体調については「お変わりなくお過ごしだ」と説明した。 
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160713-00000184-jij-soci

天皇陛下「退位」意向 宮内庁は否定
毎日新聞2016年7月13日 23時39分(最終更新 7月13日 23時42分)
宮内庁の山本信一郎次長は13日、天皇陛下が生前退位の意向を示されたことについて
「そのような事実は一切ない」と否定した。
皇室典範の改正に陛下が何らかの言及をしたことがあるかどうかについては
「お立場上、陛下は制度について話されることは差し控えてこられた。
これからもそれは変わらない」と述べた。【山田奈緒】
http://mainichi.jp/articles/20160714/k00/00m/040/105000c

天皇陛下「生前退位」の意向 宮内庁は一貫して否定
(2016/07/14 11:46)
天皇陛下が天皇の位を生前に皇太子さまに譲る「生前退位」の意向を示されていることが分かりました。
生前退位の実現には「皇室典範」の改正が必要になります。
また、仮に新しい天皇が即位するとなれば、元号が「平成」から変わることになります。
政府関係者などへの取材で、天皇陛下が生前に皇太子さまに天皇の位を譲る
生前退位の意向を周囲に示されていることが分かっています。
一方で、宮内庁は13日、報道陣との質疑応答で「そのような事実は一切ない」と
報道の内容を全面的に否定しました。一夜明けた14日も、
宮内庁幹部らは陛下が生前退位の意向を宮内庁に示されたという内容を一貫して否定しています。
生前退位の実現には皇位継承を定めている皇室典範の改正が必要となりますが、
宮内庁が陛下のご意向を認めるとなると、天皇の政治への関与が指摘される可能性もあります。
宮内庁は「陛下は、制度に関わることは発言を差し控えるようにされてきた」としています。
午後には宮内庁長官の定例会見が行われる予定で、この件についてどのように説明するか注目されています。
http://news.tv-asahi.co.jp/news_society/articles/000079157.html

宮内庁長官「第三者の推測、適切でない」 生前退位巡り
2016/7/14 14:30
天皇陛下が皇太子さまに皇位を譲る「生前退位」の意向を示されていることについて、
宮内庁の風岡典之長官は14日の記者会見で「従来から陛下は憲法上、制度や国政に関する発言はしていない。
お務めの中で色々なお考えはあるが、第三者が推測や解説をするのは適切ではないので、
お気持ちを表明することは控えたい」と述べた。
「生前退位について官邸と相談しているということはない」とも話した。
http://www.nikkei.com/article/DGXLASDG14H5P_U6A710C1000000/

官房長官 生前退位に向けた皇室典範改正考えてない
7月14日 12時21分
菅官房長官は午前の記者会見で、天皇陛下が数年内に天皇の位を皇太子さまに譲る
「生前退位」の意向を宮内庁の関係者に示され、天皇陛下自身が広く内外にお気持ちを表す方向で
調整が進められていることについて、政府としてコメントは控えるとしたうえで、
現段階で生前退位に向けた皇室典範の改正などは考えていないと述べました。
天皇陛下は、数年内に天皇の位を皇太子さまに譲る「生前退位」の意向を宮内庁の関係者に示され、
天皇陛下自身が広く内外にお気持ちを表す方向で調整が進められています。
これについて、菅官房長官は午前の記者会見で、「報道は承知しているが、
政府としてコメントすることは控えたい」と述べました。
また、菅官房長官は、記者団が「天皇陛下の意向を事前に把握していたのか」と質問したのに対し、
「全く承知していない」と述べたほか、事実関係を宮内庁に確認する考えはないという認識を示しました。
さらに、菅官房長官は、記者団が生前退位に向けた皇室典範の改正などを
政府内で検討しているのか質問したのに対し、皇族の減少の問題にどう対応するか、
杉田官房副長官の下に設けた内閣官房皇室典範改正準備室を中心に検討を行っているものの、
現段階で生前退位に向けた皇室典範の改正などは、考えていないと述べました。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160714/k10010595181000.html

''生前退位意向 5月から検討加速 宮内庁幹部ら5人''
毎日新聞2016年7月14日 15時00分(最終更新 7月14日 18時30分)
明治時代以降初となる天皇の「生前退位」に関し、天皇陛下のご意向を受け、
宮内庁の一部の幹部が水面下で検討を進めていたことが分かった。
今年5月半ばから会合を重ねて検討が本格化。首相官邸にも連絡してすり合わせてきた。
こうした動きは内々に進められてきたが、天皇制に関する転換点であることを踏まえ、
今後、公表のタイミングを計り、広く国民の理解を図る考えだ。
http://mainichi.jp/articles/20160714/k00/00e/040/220000c

天皇陛下、「退位」数年前から言及
2016年07月14日 15時21分
「生前退位」の意向を持たれている天皇陛下が、海外の王室や日本の皇室の退位について、
数年前から考えを周囲に述べられていたことが関係者への取材でわかった。
宮内庁は即位20年を迎えた2009年、当時75歳だった陛下の負担軽減策を発表したが、
その後も気管支肺炎による入院や心臓手術が続き、
陛下は昨年、82歳を迎える記者会見で自身の加齢について言及された。
同庁は、陛下が納得できる形で公務を果たされているうちに、
皇太子さまに象徴としての務めを譲ることができるよう、準備を続けてきたという。
関係者によると、陛下は少なくとも数年前には、海外の王室では、
君主が生前に退位する形で王位継承が行われているが、
日本では、江戸時代に光格天皇から仁孝天皇への皇位継承が行われて以来、
200年間は天皇の生前の退位がないことなどについて言及されていたという。
陛下は、天皇の生前の退位について規定がない現在の皇室典範について十分理解しており、
こうした話はごく近い人々との間でしかされなかったという。
同庁はこうした話を受け、高齢になっても激務をこなされている陛下に配慮し、
退位について検討が必要と判断したとみられる。
http://www.yomiuri.co.jp/national/20160714-OYT1T50066.html

政府関係者「陛下の生前退位は無理だ」
2016年7月14日 23:18
天皇陛下が、生前に天皇の位を皇太子さまに譲る「生前退位」の意向を持たれていることに関して、
政府関係者は14日夜、憲法上の問題から「天皇陛下の生前退位は無理だ」と述べ、
公務の負担軽減を軸に検討していくべきとの考えを示した。
http://www.news24.jp/articles/2016/07/14/04335378.html

「生前退位」政府、慎重に対応…世論動向見極め
2016年07月15日
政府は天皇陛下の「生前退位」の意向を踏まえ、皇室典範の改正など対応策の検討を進めていく方針だ。
ただ、天皇陛下の意向を受けた改正となれば、憲法との整合性を問われかねないため、
今後、国民世論の動向も見極めながら、慎重に対応していく構えだ。
天皇陛下が生前退位の意向を周囲に伝えたとの報道について、政府関係者は14日、慎重な発言に終始した。
安倍首相は記者団に「事柄の性格上、コメントすることは差し控えたい」と述べた。
菅官房長官は記者会見で「宮内庁でそうした事実はないと言っている」と話すにとどめた。
政府関係者が沈静化を図ったのは、憲法が天皇について「国政に関する権能を有しない」と定めており、
「天皇陛下の意思を受けて政府が改正を検討すれば問題視される恐れもある」との懸念があるためだ。
http://www.yomiuri.co.jp/feature/TO000304/20160714-OYT1T50117.html

2016.7.15 07:20更新
宮内庁首脳、春から本格検討 公務削減ご難色が契機
天皇陛下が今年春、生前退位の意向を強く示され、宮内庁首脳が制度改正に向けた検討を本格化させたことが
14日、関係者への取材で分かった。ご意向は杉田和博官房副長官を窓口に首相官邸と共有されていた。
関係者によると、陛下が生前退位の考えを示すようになったのは、東日本大震災があった平成23年から
心臓バイパス手術を受けられた24年にかけて。23年12月の誕生日に際して陛下は、
被災者への気持ちを文書で示すとともに「今年は先の戦争が始まって70年になります」とつづられた。
未曽有の災害と開戦70年の節目、そしてご自身の健康問題と向き合う中で、
次の天皇に公務を託す意向を示されるようになったという。
宮内庁は今年5月、高齢となられた天皇、皇后両陛下の公務の削減を発表。
公務の全体的な見直しは7年ぶりのことだったが、当初、宮内庁が示した大幅な削減案に天皇陛下は
「天皇である以上は公務を全うしたい。全うできないのならば生前退位を考えたい」と難色を示されたことから、
見直し案は大幅にカットされ、かねて意向が示されていた生前退位に向けて、
宮内庁首脳が検討を本格化する契機となった。

■宮内庁長官との主なやり取り
宮内庁の風岡典之長官は14日の定例会見で、天皇陛下が生前退位の意向を示されたことに関連する質問に答えた。
主なやり取りは以下の通り。

 --陛下が生前退位の意向を示されたと報道されている。見解は
「陛下は憲法上の立場から制度について具体的な言及を控えており、そういう事実はない。
公務を行う中で、いろんな考えを持たれることはあり得る」

--報道を受け、陛下とのやり取りはあったか
「(報道を)ごらんになる機会がなかったようなので内容をお伝えした」

 --庁内で生前退位を含めた公務のあり方を検討し、首相官邸に伝えている
「いろんな事柄を報告しているが、具体的な制度を前提にしたことはない」

 --陛下がお気持ちを国民に伝えられる予定は
「具体的な予定があるわけではない」

 --より年を重ねられたときの対策を検討しておく必要性を感じないか
「象徴(天皇)の活動について、いろんな課題があることは理解するが、制度論を言うのは控えたい」

 --陛下から「摂政」についてのご意向は
「うかがっていない」

■「不思議ない」「200年ぶり移譲」「内政問題だ」 海外メディア反応
▼米国
天皇陛下が「生前退位」の意向を示されていることについて、
13日の米紙ウォールストリート・ジャーナル(電子版)は、
陛下が「公務を真剣にとらえることで知られている」と指摘し、
「公務が完全に実行されるため次の世代に皇位を譲りたいと考えたとしても不思議でない」とした。
一方、ニューヨーク・タイムズ紙(電子版)は、先の参院選で安倍晋三首相率いる自民党と改憲勢力が、
憲法改正の国会発議に必要な3分の2以上の議席を確保したことに言及した上で、
皇位継承1位の皇太子さまが「(日本の)平和憲法を称賛してきた」とし、
今後、「安倍氏の目標とは対照的な考えを示すかもしれない」と主張した。
▼韓国
韓国の朝鮮日報は14日付の1面に「日王(天皇)、200年ぶりに王位(皇位)移譲」との見出しの記事を掲載。
「日本では今後、宮内庁を中心に、生前譲位が可能になるよう皇室典範を見直す作業が進められる見通しだ」
と伝えた。
ハンギョレ紙も1面で「82歳の日王が生前に(皇太子に)王位を譲る意思を明らかにした」と報道。
2面でも、ご即位の際のおことばや、皇室と朝鮮半島の関係に言及された天皇陛下の逸話を詳しく伝えた。
▼中国
中国外務省の陸慷報道官は14日の定例記者会見で、陛下の「生前退位」について、
「日本の内政問題だ」と述べるにとどまった。
一方、共産党機関紙、人民日報傘下の「環球時報」は日本メディアの報道を引用する形で、
「天皇陛下の『生前退位』の意向が日本を揺るがしている」と題する記事を掲載した。
大手ニュースサイト、中国網は「天皇は日本の国民の象徴であり、市民から広く尊敬を集めている」と紹介した。
(ニューヨーク 上塚真由、ソウル 名村隆寛、北京 矢板明夫)
http://www.sankei.com/life/news/160715/lif1607150007-n1.html

宮内庁長官 陛下の憲法上の立場を強調
2016年7月15日 03:34
宮内庁長官は14日の会見で、天皇陛下の憲法上の立場を改めて強調した。
天皇・皇后両陛下は14日夕方、4日間の静養を終え、葉山御用邸を出発された。
その際、見送る地元の人に笑顔で手を振られた。そして午後6時頃、おすまいの御所へと戻られた。
天皇陛下の「生前退位の意向」についての報道が出て以来、姿を見せられたのは初めてのこと。
これに先立ち、宮内庁の風岡長官は定例会見を行い、
「生前退位の意向を宮内庁に示された事実はない」と述べて、改めて一連の報道を否定した。
その上で、天皇陛下は「憲法上の立場から制度についての具体的な言及を控えておられる」と述べて、
憲法第4条によって陛下が国政に関する権限を持たない立場にあることを強調した。
さらに「活動の中でいろんなお考えを持つことは自然なこと」としつつも、
陛下の意向を「第三者が推測したり、解説したりすることは適当ではなく、コメントを差し控えたい」と述べている。
http://www.news24.jp/articles/2016/07/15/07335389.html

「生前退位」陛下自らお気持ち公表で検討
2016年7月15日 12:22
天皇陛下の「生前退位」の意向について、
宮内庁は陛下自らがお気持ちを公表する方向で検討していることが分かった。
宮内庁関係者によると、天皇陛下の「生前退位」について、
宮内庁は何らかの方法で陛下自らがお気持ちを述べられる方向で検討を続けているという。
陛下は年に一度だけ12月23日の誕生日の際に記者会見を開いているが、
それ以外の機会を設ける方向だという。また、国内外に直接お気持ちを伝えることも検討されているという。
「退位」など、皇室制度に踏みこむ話ではなく、今のお気持ちを伝えられるとみられる。
http://www.news24.jp/articles/2016/07/15/07335406.html

''陛下、象徴のあるべき姿に言及か 退位の気持ち公表で''
2016/7/15 11:14
宮内庁が近く、天皇陛下に生前退位を巡る気持ちを公表してもらう方向で検討していることに絡み、
陛下が表明される内容は、82歳と高齢になった陛下自身が、
理想とする象徴の在り方を示すものとなるとみられることが15日、宮内庁関係者への取材で分かった。
政府としては、陛下の考えを広く国民に理解してもらうことで初めて、
議論をスタートできると判断したためとみられる。本来は12月の誕生日会見を想定していたが、
どういう形式がふさわしいか、早急に検討を進めている。
http://this.kiji.is/126504603227211256

2016.7.15 21:26更新
菅義偉官房長官、皇族の減少「早急に対応」 生前退位の検討は否定
菅(すが)義偉(よしひで)官房長官は15日の記者会見で、
内閣官房の皇室典範改正準備室で検討している皇族の減少への対応策について
「年内というよりも、早急に対応しなければならないという問題意識を持っている」と述べ、
取りまとめを急ぐ方針を明らかにした。
天皇陛下が示されている生前退位の意向への対応を同準備室で検討するとの見方には「全く違う」と否定した。
菅氏は皇族の減少への対応策に関し「かなり具体的な形で対応することができるように検討中だ」と説明。
有識者会議の設置は「現時点では考えていない」と述べた。
安倍晋三首相は今年2月の衆院予算委員会で、皇位継承について
「男系継承が古来例外なく維持されてきたことの重みなどを踏まえつつ、
安定的な皇位継承の維持について引き続き検討していきたい」と指摘。
皇室典範の改正は、男系男子による継承を維持した上で、
皇族の減少への対応を検討していくべきだとの考えを示している。
一方で、麻生太郎副総理兼財務相は15日の会見で「(天皇陛下が)ご高齢で(公務の)負担がかかるならば、
どう対応していくかを政府として考えなければならない」と述べ、政府対応の必要性を指摘した。
http://www.sankei.com/life/news/160715/lif1607150039-n1.html

''天皇陛下、早期退位想定せず 公務「このペースで臨む」''
2016/7/16 02:00
天皇陛下が皇太子さまに皇位を譲る生前退位に向けた法改正を政府が検討していることを巡り、
天皇陛下自身は早期退位の希望を持たれていないことが15日、政府関係者への取材で分かった。
陛下は例年、年明けと夏に定期健康診断を受けているが、現在は目立った不安は見つかっていない。
最近も宮内庁側と公務の負担軽減が話題になった際、陛下は「まだまだこのままのペースで臨む」と明言。
側近らにも、退位という文言や時期を明示したことはないという。
http://this.kiji.is/126730169875546121

宮内庁、早期退位を前提とせず 将来見据え議論
天皇陛下の生前退位に向けた法改正が検討されていることを巡り、
宮内庁などが進めている議論は、陛下の早期退位を前提としたものではないことが16日、
政府関係者への取材で分かった。
政府は12月をめどに骨子案をまとめ、早ければ来年の通常国会で皇室典範改正を含めた対応を行う方向で調整。
一方で、陛下自身は早期退位の希望を持たれていないことが判明している。
政府関係者によると、陛下はこれまで、年齢を考慮して公務を軽減するという宮内庁の提案に、
大幅な削減を拒むなどしてきた。最近も「まだまだこのままのペースで臨む」と明言している。
http://this.kiji.is/126796283158824437

2016.7.29 11:15更新
陛下、8月上旬にもお気持ち公表へ 8日が有力
皇太子さまに皇位を譲る「生前退位」の意向を示している天皇陛下が、
早ければ8月上旬にも自らの気持ちを公表される方向で、宮内庁が最終調整に入ったことが29日、分かった。
高齢となる中で、ご自身が理想とする象徴天皇の在り方を示されるとみられる。
宮内庁は、天皇陛下のお考えを広く国民に理解してもらうことで、初めて議論が深まると判断。
本来は12月の誕生日を前に臨まれる記者会見を想定していたが、ふさわしい時期や形式を再検討していた。
時期については、8月3日の内閣改造後で、6日と9日の広島、長崎の原爆の日を避けた8日が有力。
形式は、陛下が臨時の記者会見などを通じ、国民に語りかけられることが選択肢に上がっているという。
陛下が憲法に従って国の制度改正に関する発言を一貫して控えられていることから、関係者は
「今後も年齢を重ねる中で、ご自身が天皇としてどうあるべきかという考えを示す内容になるだろう」としている。
皇室典範の改正や特別立法などが必要となる「退位」を前提にした表現は、政治的な発言に当たるため、
別の関係者も「退位への明確な意思や、時期などを具体的に示すものにはならないはずだ」と話す。
陛下は数年前から、十分に公務が全うできなくなれば退位も辞さない考えを周囲に漏らされてきた。
退位への考えは、公務削減の議論が出る度に繰り返してきた内容で、陛下が気持ちを表明された後には、
国民を巻き込んだ議論が加速するものとみられる。
江戸時代後期の光格天皇以降、生前の譲位は例がなく、実現されれば約200年ぶりとなる。
宮内庁では風岡典之長官ら首脳数人が今春以降、「生前退位」の是非について検討を本格化。
議論の進捗(しんちょく)状況は首相官邸と共有し、両陛下にも報告されているという。
風岡長官は29日、陛下のお気持ちの公表時期や形式について「何も決まっていない」と述べた。
皇室制度をめぐっては、平成17年に政府の有識者会議が出した女性、女系天皇を容認する報告書に基づき、
皇室典範の改正案の国会提出が検討されたが、秋篠宮妃紀子さまが長男の悠仁さまを出産されたことで、
立ち消えとなった。
http://www.sankei.com/life/news/160729/lif1607290009-n1.html

2016.7.30 00:45更新
国民的議論の深化望まれ 天皇陛下、早期公表をご決断
「生前退位」の意向を示している天皇陛下が、8月にもお気持ちを公表される背景には何があるのか。
宮内庁関係者は「退位が可能となるための法改正など、環境が整うにも相当な時間がかかるはず。
陛下は、ご自身でお気持ちを示されることで、国民的な議論が深まることを望まれているのだろう」と指摘。
議論を進めるために、早期の公表を決断されたとみられる。
宮内庁関係者によると、陛下には「象徴天皇は活動が伴ってこそ。
活動が全うできなくなればその地位にふさわしくない」との一貫したご姿勢がある。
陛下はこれまでも、体力が低下して公務を十分に果たせなくなれば退位も辞さないとの考えを周囲に漏らされてきた。
それは、宮内庁が陛下にご公務の負担軽減を提示し始めた時期と重なる。
即位20年を迎えた平成21年に式典でのお言葉を原則なくしたのを皮切りに、
80歳の26年には新嘗祭(にいなめさい)の「暁の儀」へのお出ましを中止。
今年5月にも面会の一部を取りやめられるなどした。
陛下はその度に難色を示したといい、24年と25年の誕生日会見でも
「しばらくはこのままでいきたい」と述べられている。陛下はがんや心臓の手術を経験されたが、
喫緊の健康問題はない。近年は式典での段取りの誤りも増え、
昨年の誕生日会見で「年齢というものを感じる」と述べたが、公務への意欲は一向に衰えておられない。
ご親交の深いオランダのベアトリクス前女王が25年に75歳で譲位したこともご意向に影響を与えたとみられる。
宮内庁の風岡典之長官は憲法上の立場に配慮してご意向の存在を否定しながらも、
「いろんな考えを持たれることはあり得る」と含みを持たせてきた。
皇室典範には、成年皇族が国事行為を代行する「摂政」の規定があるが、
天皇が重篤な状態にあることを前提としており、宮内庁では、高齢のために果たせない公務が増えたことを理由に
摂政を置くことはできないとの立場だ。こうしたことから、宮内庁では「生前退位」の可否を協議。
お気持ちご公表に向けた準備を本格化させていた。
http://www.sankei.com/life/news/160730/lif1607300014-n1.html

天皇陛下のお気持ち表明は10分間 自らの原稿読み上げ
島康彦、多田晃子2016年8月5日22時55分
宮内庁は5日、天皇陛下がお気持ちを表明したビデオメッセージを8日午後3時に公表すると発表した。
天皇の位を皇太子さまに譲る考えを周囲に示していた天皇陛下が、
象徴天皇としてのお務めについての考えを、自ら示す内容になるという。
ビデオメッセージの形式は、2011年3月の東日本大震災後に天皇陛下が国民にお気持ちを表明して以来2度目。
宮内庁は「天皇陛下のお言葉、お気持ちが国民に確実、正確に分かりやすく伝わるのに一番ふさわしい方法」と説明した。
お気持ちは約10分間にわたり、天皇陛下が自ら用意した原稿をカメラに向かって読み上げるという。
テレビ各局が放送する予定で、宮内庁のホームページでも見ることができる。
陛下が生前に皇位を譲るには皇室典範の改正が必要だが、憲法で天皇の政治的発言は禁じられている。
そこで、退位などの表現は用いず、象徴天皇としての思いを表明する内容になりそうだ。
英訳も宮内庁のホームページで公表されるという。
宮内庁の山本信一郎次長は5日、「陛下が国民一人一人にお話しされることになった。大変重いことだと思う」
と説明。事前に表明の日時を公表した理由については「多くの方々に関心を持っていただきたいため」と話した。
お気持ち表明の日程をめぐっては、8月初旬に公表する案もあったが、すでに決まっていた公務のほか、
広島、長崎の原爆の日にあたる8月6日と9日、全国戦没者追悼式の15日を避け、8日に決まった。
リオ五輪開催中でもあり、競技日程と重ならない時間帯として午後3時に設定したという。
安倍晋三首相は8日中にも記者団の質問に答える形で、政府としての受け止めを示す方向で検討している。
大島理森衆院議長と伊達忠一参院議長もそれぞれ、コメントを発表する方向で調整している。
(島康彦、多田晃子)
http://www.asahi.com/articles/ASJ852VVZJ85UTIL006.html